調布ビアワークスを徹底紹介!元モーグル選手が深大寺の水で仕込む500種類を超えたクラフトビール
京王線の国領駅から歩いて5分、甲州街道沿いの古民家を改装した建物で仕込んでいるのが、調布市で初めてのマイクロブルワリー調布ビアワークスです。
造ったビールに付くブランド名は「St.Robinson」。仕込み水に使うのは深大寺の水で、熱処理も濾過もしません。
開いたのは2015年6月です。以来、造ってきた銘柄は500種類を超えました。
- スキーの選手だった人が、なぜ醸造所を開いたのか
- 500種類を超える銘柄はどんな顔ぶれなのか
- 深大寺の水で仕込むと何が変わるのか
- どこへ行けば飲めるのか
それでは、調布ビアワークスについて詳しく紹介していきます。
調布ビアワークスとは

調布ビアワークスは、東京都調布市の国領町にあるマイクロブルワリーです。運営するのは有限会社フォレストパンドで、代表は池森薫さんが務めます。
造るビールに付けているブランド名が「St.Robinson(セント ロビンソン)」です。醸造所は自分たちのビールを「Hand Work BEER」と呼んでいます。
開いたのは2015年6月1日です。甲州街道沿いに建つ古民家を改装し、マイクロブルワリーと立ち飲みスペースを備えた形で始まりました。
発泡酒の製造免許が下りたのは同じ年の12月7日で、自家製ビールの販売が始まったのは2016年1月15日です。調布市で最初のブルワリーになりました。
立ち上がりは順調で、やがて生産が需要に追いつかなくなります。醸造スペースを広げるため、併設していた立ち飲みスペースは2018年5月5日で閉じました。
タップルームの役割は、同じ年の5月10日にリニューアルした系列店のジャクソンホールへ移ります。いまビールを飲めるのはジャクソンホールです。
| 醸造所名 | 調布ビアワークス |
|---|---|
| ブランド名 | St.Robinson(セント ロビンソン) |
| 運営 | 有限会社フォレストパンド |
| オーナー兼ブルワー | 池森 薫さん |
| 所在地 | 東京都調布市国領町2-15-8 |
| 開業 | 2015年6月1日 |
| 製造免許 | 2015年12月7日(発泡酒) |
| 自家製ビールの販売開始 | 2016年1月15日 |
| 設備 | 200リットルの仕込み釜2台 |
| 仕込み水 | 深大寺の水 |
| ビールが飲める店 | ジャクソンホール(調布駅北口から徒歩5分) |
| 公式サイト | asahi-net.or.jp/~hs8k-ikmr |
調布ビアワークス 3つの特徴

調布には飲める店がいくつもあります。わざわざ調布ビアワークスのビールを選ぶ理由はどこにあるのでしょうか。
造り手と水と銘柄の数に、3つの特徴があります。
特徴1:モーグルの選手だった人が、4つ目の店として醸造所を開いた
オーナー兼ブルワーの池森薫さんは、20代前半にフリースタイルスキーのモーグルの選手でした。27歳で飲食業へ転じ、都内の店で3年間修行します。
本格フランス料理店のシェフからも講習を受け、30歳で独立して有限会社フォレストパンドを立ち上げました。
出した店は調布市内に3つ。1996年のSURF DINING シェラック、ジャクソンホール、そして苗場スキー場のmountain cafe シュプールです。
4つ目のプロジェクトとして動き出したのが、マイクロブルワリーの調布ビアワークスでした。
池森さんは造り方を一から習いに行きます。2015年3月から5月までの3か月間、栃木県宇都宮市の栃木マイクロブルワリーで研修を受けました。
飲食店を3つ回しながら、自分で仕込む側へ移った形です。
特徴2:深大寺の水で仕込み、熱処理も濾過もしない
仕込み水に使っているのは深大寺の水です。調布市の名所として知られる深大寺の名前が、そのまま仕込み水の出どころになっています。
麦芽はチェコ、イギリス、ドイツ、カナダの4か国から、ホップはイギリス、アメリカ、オーストラリア、チェコの4か国から選んでいます。
造ったビールは熱処理をせず、濾過もしません。酵母が生きたまま瓶やタップに入ります。
持ちは短くなりますが、麦芽と酵母の風味が落ちません。造った場所の近くで注げる醸造所だからこそ選べるやり方です。
特徴3:10年で500種類を超える銘柄を造ってきた
定番を決めて同じ味を追いかけるのではなく、次々に新しい銘柄を出し続けているのが特徴です。2016年に売り始めてから造ってきた銘柄は500種類を超えました。
1年あたり50種類を超える計算になります。200リットルの仕込み釜2台という小ささだからこそ、短い周期で中身を入れ替えられます。
同じビールを次に飲める保証はありません。訪ねるたびにタップの顔ぶれが変わる店です。
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これまでに造ってきた銘柄

銘柄は入れ替わり続けるので、固定の定番という形ではありません。これまでに造ってきたもののなかから、方向性の違う6種類を挙げます。
スタイルの幅も、使う素材の幅も大きいのが並べてみるとわかります。
ペールエール:ブランドの出発点になった1本
2016年の販売開始に合わせて出した銘柄です。St.Robinsonというブランドの顔にあたります。
深大寺の水と4か国の麦芽で組み立てた、非熱処理・無濾過のペールエールです。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★★★☆☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
ギャラクシーIPA:オーストラリア産ホップの名前を冠したIPA
ホップのギャラクシーを前面に出したIPAです。トロピカルフルーツを思わせる香りが立つ品種として知られます。
苦みをしっかり効かせるタイプで、ホップの香りを目的に来る人に向きます。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★★★★★ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★☆☆☆ |
アデルIPA:ニューイングランドスタイルで仕上げたIPA
濁りのあるニューイングランドスタイルのIPAです。苦みと香りの両方がはっきり出る一杯として案内されています。
ジャクソンホールでは大きいサイズでも頼めます。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★☆☆☆ |
| 苦み | ★★★★☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
ほうじ茶のアンバーエール:焙じ茶の香ばしさを重ねた1本
ほうじ茶を使ったアンバーエールです。麦芽の香ばしさに、焙じた茶葉の香りが重なります。
ほうじ茶はIPAに合わせた銘柄も造られていて、同じ素材でスタイルを変える試みが続いています。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★★☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★★★☆☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
白桃のヴァイツェン:果実を使ったフルーツビールの代表格
白桃を使ったヴァイツェンです。小麦のビール特有のやわらかさに、桃の甘い香りが乗ります。
果実を使った銘柄はほかにも多く、林檎、和梨、柿、はっさく、日向夏、きんかん、琵琶、すいかと季節ごとに素材が変わります。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★☆☆☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★☆☆☆☆ |
| 酸味 | ★★★☆☆ |
| 甘み | ★★★★★ |
チョコレートスタウト:ローストした麦芽で深く仕上げた黒ビール
チョコレートを思わせる香ばしさを出した黒ビールです。バニラを加えた型や、キャラメリーゼした型も造られてきました。
苦みのあるビールが得意でない人でも、甘い香りから入れる一杯です。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★★★ |
| キレ | ★★☆☆☆ |
| 苦み | ★★★☆☆ |
| 酸味 | ★☆☆☆☆ |
| 甘み | ★★★★☆ |
ほかにも、檜を使ったビターエール、ラベンダーのハーブエール、パクチーを使ったセゾン、ライ麦のセッションIPAなど、素材の選び方に幅があります。
※銘柄は入れ替わります。訪ねた日に何が注がれているかは、店で確かめてください。
ジャクソンホールで味わう

調布ビアワークスのビールを飲めるのは、系列店のジャクソンホールです。京王線の調布駅北口から歩いて5分、布田のビルの1階にあります。
アメリカ・ワイオミング州のスキーリゾートの街の名前を、そのまま店名にしました。ウエスタンな造りの店内で、矢沢あいさんの漫画『NANA』に登場する店としても知られます。
タップは8つあり、うち7つが調布ビアワークスの自家醸造です。1階のカウンターはキャッシュオンなので、立ち寄って1杯だけという使い方もできます。
ロフト席はゆっくり食事をしながら飲む向きです。ゴンドラを模した席もあり、人数や過ごし方で場所を選べます。
同じビルの2階には、系列のホノルル食堂があります。醸造所そのものは国領町にあり、ジャクソンホールとは電車で2駅離れています。
店舗情報
最寄りは調布駅です。醸造所のある国領駅からも1駅で行き来できます。
| 店舗名 | ジャクソンホール(調布ビアワークスのビールが飲める店) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都調布市布田1-3-1 イエローストーンビル1F |
| 最寄り駅 | 京王線 調布駅北口から徒歩約5分 |
| 営業時間 | 16:00〜22:00(金曜のみ23:00まで)/土曜・日曜・祝日は11:30〜15:00も営業 |
| 定休日 | 月曜・火曜(祝日の場合は営業し、翌日休み) |
| 電話番号 | 042-486-3951 |
| タップ | 8つ(うち7つが調布ビアワークスの自家醸造) |
| 醸造所 | 調布ビアワークス(東京都調布市国領町2-15-8/京王線 国領駅から徒歩約5分) |
※2026年10月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
※2026年10月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に店の公式ページで最新の情報をご確認ください。
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まとめ

調布ビアワークスについてまとめます。
- 2015年6月に甲州街道沿いの古民家を改装して開いた、調布市で初めてのマイクロブルワリー
- ブランド名はSt.Robinson。運営は有限会社フォレストパンド
- オーナー兼ブルワーの池森薫さんは、フリースタイルスキーのモーグル選手から飲食業へ転じた人
- 開業前に栃木県宇都宮市の栃木マイクロブルワリーで3か月の研修を受けた
- 仕込み水は深大寺の水。熱処理も濾過もしない
- 麦芽は4か国、ホップも4か国から選んでいる
- 設備は200リットルの仕込み釜2台。造ってきた銘柄は500種類を超える
- ビールが飲めるのは調布駅北口から徒歩5分のジャクソンホール。8タップのうち7つが自家醸造
500種類という数は、同じ味を安定して出し続けるやり方とは正反対です。仕込み釜2台という小ささが、むしろ次々と試せる身軽さになっています。
飲食店を3つ回しながら、40代で醸造を一から習いに行った人が造っています。
次に行ったとき、同じビールがあるとは限りません。その日のタップを楽しみに、調布駅で降りてみてください。
大好きなビールを、気持ちよく味わいましょう。
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