東京23区外のクラフトビール醸造所完全ガイド!多摩・島しょのブルワリーを市町村別に徹底紹介
東京都の23区外、多摩地域と島しょ部にあるクラフトビールの醸造所を、市町村ごとに紹介します。
23区外には、地元で採れるものを仕込みに使う醸造所があります。昭島の深層地下水、狛江で採れたホップ、八丈島のレモンと椎茸。近くで手に入る水や原料が、そのまま銘柄の名前にも出ています。
醸造所が入っている建物にも幅があります。中央線の高架下、団地の1階、パン屋の店内、築70年の古民家、島の酒販店の地下。
飲めるスタイルは、ドイツの伝統的なラガーからイングリッシュエール、ヘイジーIPA、パンを使ったエールまで並びます。
このような特徴がある23区外の醸造所やクラフトビールについて、わかりやすく紹介していきます。
この記事は、こんなことを知りたいあなた向けです。
- 多摩や島しょにどんなブルワリーがあるか知りたい
- 醸造所併設の店で出来たてのビールを飲みたい
- 休日の外出先にブルワリーを探している
- 都心から少し足を伸ばしてビール旅をしたい
読み終えるころには、多摩や島で行ってみたいブルワリーと、飲んでみたい一杯が見つかります。
目次
調布市のブルワリー

調布市には5軒あります。京王線の駅ごとに性格の違う醸造所が並びます。
JACKSON HOLE(調布ビアワークス)
布田にあるバーで、市内で最も早くクラフトビールの醸造を始めた調布ビアワークスの一杯を飲めます。
2016年の醸造開始から造ってきた銘柄は500種を超えます。深大寺の水を仕込み水に使い、熱処理をしません。
8つあるタップのうち7つが自家醸造です。オーナー兼ブルワーの池森薫さんは、元モーグルの選手から飲食業へ転じた人です。
TEGAMISHA BREWERY
西調布の品川通り沿いにある、手紙社が手がけるブルワリーパブです。英国のビアパブのような店内で、約10種類が飲めます。
自家製はペールエールやIPAなど6種類から7種類ほど。クラシカルなスタイルを基本に、味をごまかさないことを掲げています。
営業は土曜と日曜が中心です。自家製3種類の飲み比べセットがあります。
Kaiser Chick(カイザーチック)
飛田給にある、天井の高いヨーロッパのビアホールのような店です。ガラス戸を挟んで醸造所が併設されています。
銀色のタンクで仕込むのは、ドイツの伝統的なスタイルを中心にした約8種類です。
店主の平良巧さんは旅先のデュッセルドルフでビールに出会い、福岡の醸造所で修業したあと、2023年に夫婦で店を開きました。
Bread Ale Brewery(コムギノホシ仙川店)
仙川駅から歩いて3分のベーカリーの中に醸造設備があります。売れ残った食パンを細かく刻んでローストし、麦芽と一緒に仕込みます。
食パン、バゲット、ライ麦と、使うパンを変えた3種類が基本です。造っているのは9種類ほどで、店では日替わりで3種類が飲めます。
イートインは醸造ルームの正面にあり、ガラス越しに設備を眺めながら飲めます。
ホッピービバレッジ 調布工場
深大寺ビールや調布びーるを造っている工場です。ホッピーで知られる会社が、1995年に全国で5番目のビール製造免許を取りました。
パブは併設していません。銘柄には赤坂ビールや日本橋ビールなど、都内の地名を冠したものが並びます。
調布市のブルワリーは、こちらの記事で1軒ずつ詳しく紹介しています。
狛江市のブルワリー

狛江市には3軒あります。酒販店やリカーショップに併設された形が目立ちます。
籠屋ブルワリー(籠屋 たすく)
1902年創業の酒販店、籠屋 秋元酒店に併設された醸造所です。2017年12月に仕込みを始めました。
狛江で採れたホップを使ったアンバーエールなど、地元の素材を使う銘柄があります。
併設のレストラン「籠屋 たすく」では、発酵をテーマにした料理と一緒に、自家醸造を含めて常に10種類のクラフトビールが飲めます。
和泉ブルワリー(Beer Celler Tokyo)
和泉本町にある醸造所で、2018年4月から仕込んでいます。併設のビアセラートーキョーでは、樽生のほかボトルも買えます。
グラウラーに欲しい量だけ詰めて持ち帰れるので、家で飲む人にも使えます。
代表兼醸造責任者の和泉俊介さんは、福生の石川酒造が造る「多摩の恵」をきっかけにクラフトビールへ惹かれ、アメリカへ修業に出た人です。
柴田屋酒店 喜多見ビール醸造所
小田急マルシェ喜多見にある、リカーショップとブルワリーを併設したレストランです。2021年9月に仕込みを始めました。
2024年11月にリニューアルして現在の名前になりました。
銘柄にはKITAMIの名が付きます。ヘイジーIPA、セゾン、ケルシュ、アンバーエールなど、スタイルの幅が広い並びです。
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三鷹市のブルワリー

三鷹市には1軒あります。住宅街のマンションの一角にあるカフェバーです。
OGA BREWING COMPANY(Cafe Hoooop)
JR三鷹駅南口から歩いて15分ほど、住宅街のマンションの一角にあるカフェバーに併設されています。2019年1月から仕込んでいます。
掲げているのはローカルビアです。「三鷹ビール」と「吉祥寺ビール」という2つのブランドを並行して造っています。
三鷹ペールエールや吉祥寺IPAなど、銘柄の名前にそのまま街の名が入ります。
武蔵野市のブルワリー

武蔵野市には1軒あります。中央線の高架下に入った複合店の中です。
26Kブルワリー(ond)
武蔵境駅と東小金井駅の間の高架下にある「ond」の中にあります。カフェ、ケーキ、惣菜、珈琲焙煎と並んで、クラフトビール工房が入っています。
名前の26Kは、東京駅を起点として26キロメートルの地点にあることから付きました。2018年2月から仕込んでいます。
銘柄には、はつはなL.P.A.やネコペールエールなどがあります。
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小金井市のブルワリー

小金井市には1軒あります。武蔵野市と同じく、中央線の高架下です。
中央線ビアワークス
東小金井駅と武蔵小金井駅の間の高架下にある醸造所です。タップルームが開いたのは2025年7月15日でした。
商品開発を担当するのは元駅員のブルワーです。鉄道会社が高架下で醸造所を運営する形になっています。
定番はゴールデンエール、ヴァイツェン、アメリカンIPA、ピルスナーの4種類です。営業は木曜から日曜に絞られています。
西東京市のブルワリー

西東京市には1軒あります。
21 Brew Cave
谷戸町にあるマイクロブルワリーです。運営はWest Tokyo Brewingで、発泡酒の製造免許を取ったのは2024年5月でした。
23区外では新しい部類に入る醸造所です。
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国立市のブルワリー

国立市には1軒あります。
KUNITACHI BREWERY(麦酒堂 KASUGAI)
国立駅の東側にある草舎が運営する醸造所で、製造免許を取ったのは2020年10月です。
併設するのは麦酒堂 KASUGAIで、ビルの1階と2階を使っています。
東村山市のブルワリー

東村山市には1軒あります。英国スタイルのエールを軸にした醸造所です。
Distant Shores Brewing
秋津町にある醸造所で、2017年12月から仕込んでいます。3つの会社のパートナーシップで立ち上がりました。
造っているのは基本的に英国スタイルのエールです。IPA、イングリッシュペールエール、インペリアルスタウトなどが並びます。
名前には、遥か遠くの国まで大帆船でエールを運んでいた時代を思い浮かべてほしい、という意味が込められています。
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府中市のブルワリー

府中市には1軒あります。2025年に免許を取ったばかりの新しい醸造所です。
THREE ARROWS BREWING
府中の街なかにあるタップルーム併設の醸造所です。製造免許を取ったのは2025年10月でした。
掲げているのは「クラフトビールを、もっと自由に、もっと日常へ」という言葉です。
週替わりで注ぐ銘柄が入れ替わり、赤米を使ったコールドIPAなど実験的な一杯も出ます。
多摩市のブルワリー

多摩市には1軒あります。
Bierernst(PARLOR Coffee Shop)
諏訪にあるコーヒーショップに併設された醸造所です。製造免許を取ったのは2024年2月でした。
運営はTAMA tumuji WERKS.です。
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町田市のブルワリー

町田市には1軒あります。地元の飲食店と組む形をとっています。
BUSO BREWERY(武相ブリュワリー町田駅前店)
町田駅前にある醸造所で、製造免許を取ったのは2025年1月です。
掲げているのは、武相の土着の飲食店にビールを卸して地域の「繋がり」を広げることです。賛同する地元の店は59店舗に上ります。
地域の食文化を上げると同時に、町への誇りを育てることを目指す、という立て方になっています。
日野市のブルワリー

日野市には1軒あります。団地の1階に入った醸造所です。
10ants Brewing(日野醸造所)
百草の団地の1階にある醸造所です。製造免許を取ったのは2022年11月でした。
運営する株式会社フムルスは、IPA専門ブランドとして10ants Brewingを手がけています。
同じ会社は多摩市でビールの量り売りとスパイス料理の店も運営していて、造る場所と出す場所を市をまたいで持っています。
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八王子市のブルワリー

八王子市には4軒あります。23区外では最も多く、高尾山や陣馬山の麓にも醸造所があります。
高尾ビール
陣馬山の麓、下恩方に2017年に開いた醸造所です。高尾山の近くにもKO52という名前のブルワリー&タップルームを構えています。
トレッキングやアウトドアのあとの一杯を届けることを掲げています。使うホップには地元の農家が育てた国産のものが入ります。
銘柄には「Oh! Mountain」や「森は生きている」など、山を思わせる名前が並びます。
OLDBOYS BREWING(beer&coffee BUBBLE)
横山町にある醸造所です。もともと港区の六本木にありましたが、2024年に代表の地元である八王子へ移りました。
自然豊かな八王子でビール造りをしていく、という言葉を掲げています。
Shared Brewery
長沼町にある醸造所で、2017年9月から仕込んでいます。ボトルショップを併設しています。
特徴はBOPという仕組みです。免許を持つ醸造所の設備を借りて、自分でビールを造れます。
日本では家庭での醸造ができないため、自分で造ったビールを家族や友人に飲んでもらいたい人の受け皿になっています。できたビールは併設のボトルショップで売ることもできます。
CRAFTROCK BREWING TAKAO
高尾町にある醸造所で、製造免許を取ったのは2025年11月です。
掲げているのはビールと音楽です。醸造の伝統を大切にしながら、モダンで革新的なビールを造ると説明されています。
昭島市のブルワリー

昭島市には1軒あります。水のきれいさを理由に場所を選んだ醸造所です。
ISANA Brewing(イサナブルワリー&ロースタリー)
JR昭島駅から歩いて3分ほどのブルーパブに併設された醸造所です。2018年9月から仕込んでいます。
昭島へ醸造所を開いたのは、水がきれいな場所だったからでした。丹沢水系の深層地下水を仕込みに使います。
掲げているのは「2種類の苦い飲み物でお客様を笑顔にする」ことです。クラフトビールと自家焙煎のコーヒーを並べて出しています。
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福生市のブルワリー

福生市には2軒あります。江戸時代から続く造り酒屋と、横田基地の街らしい醸造所です。
多摩の恵(石川酒造/福生のビール小屋)
1863年創業の造り酒屋が造るビールです。熊川の地に酒蔵を建てたのは1880年で、創建から100年以上が経つ建物が残ります。
清酒「多満自慢」の蔵元でもあり、ビールは明治期に一度手がけた経験を踏まえて1998年に本格参入しました。明治の製法をたどった復刻ビールもあります。
敷地には「福生のビール小屋」があり、酒蔵とビール醸造所をめぐる見学ツアーも開かれています。
Fat Barley Brewing(YOKOTA MICRO BREWERY & TAP STAND)
福生駅から歩ける距離にある醸造所で、立ち飲みのスペースが直結しています。
もとは羽村市にありましたが、福生へ移りました。
青梅市のブルワリー

青梅市には1軒あります。
VEPAR
木野下にある醸造所です。発泡酒の製造免許を取ったのは2024年1月でした。
パブは併設していません。
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奥多摩町のブルワリー

奥多摩町には1軒あります。東京の最西端で、古民家を使って始まった醸造所です。
VERTERE(バテレ)
JR青梅線の奥多摩駅からすぐのところにあるブルーパブで、2015年7月に開きました。店舗兼醸造所は、戦時中に建てられた築70年の古民家をリノベーションしたものです。
2024年には氷川に新しい工場を増やしました。ボトルショップを併設していて、IPAを軸にした銘柄が並びます。
代表は鈴木光さん、醸造長は辻野木景さんです。名前は「Universe」の「verse」をラテン語にしたもので、方向転換という意味も重ねています。
大島町のブルワリー

伊豆大島には1軒あります。港の地下にある醸造所です。
波浮港醸造(Habuminato Brewery)
波浮港にある醸造所で、製造免許を取ったのは2024年3月でした。建物の地下に仕込みの設備があります。
島しょ部では新しい部類に入ります。
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神津島村のブルワリー

神津島には1軒あります。伊豆諸島で最初にできた醸造所です。
日向麦酒(Hyuga Brewery)
東京から南へ約170キロメートル、周囲22キロメートルほどの火山島にあります。酒販店の建物の地下にあり、伊豆諸島で初めての醸造所になりました。
ブルーパブが開いたのは2017年2月で、同年7月から仕込んでいます。
島で獲れる食材を使った料理と合わせて、自家製ビールが飲めます。銘柄にはアンジー ホワイトやアンジー ブラウンエールがあります。
八丈町のブルワリー

八丈島には1軒あります。島の特産品をそのまま原料に使っています。
八丈島麦酒
中之郷にある醸造所で、製造免許を取ったのは2025年4月でした。
看板は2種類です。八丈フルーツレモンをふんだんに使った「八丈島レモンペールエール」と、島の大竜ファームが育てた「うみかぜ椎茸」を使ったポーターがあります。
椎茸をポーターに使う造りは、ほかではなかなか見かけません。
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小笠原村のブルワリー

小笠原諸島の父島にも1軒あります。東京都のなかで最も遠い醸造所です。
PAPA’S BREWING COMPANY
父島にある醸造所で、製造免許を取ったのは2020年7月でした。ダイビングスタジオが運営しています。
東京の竹芝から船でおよそ24時間かかる島です。
ブルワリー巡りのポイント

23区外は距離があるので、回り方を決めてから出かけると空振りしにくくなります。
中央線沿いなら高架下の2軒を1日でつなげる
武蔵野市の26Kブルワリーと小金井市の中央線ビアワークスは、どちらもJR中央線の高架下にあります。
武蔵境駅と武蔵小金井駅は2駅しか離れていないので、1日で2軒をまわりやすいです。
週末しか開かない店があるので営業日を先に調べる
調布市のTEGAMISHA BREWERYは土曜と日曜が中心、八王子市の高尾ビールのブルワリーは金曜と土曜、東村山市のDistant Shores Brewingは土日のみです。
小金井市の中央線ビアワークスも木曜から日曜に絞られています。平日に行くと閉まっている店があるので、出かける前に営業日を確かめてください。
島しょの醸造所は船と飛行機の時間から決める
大島、神津島、八丈島、小笠原の4つは、船か飛行機でしか行けません。父島へは竹芝からおよそ24時間かかります。
ビールを目的に組むより、島へ行く予定に合わせて寄るほうが現実的です。
持ち帰りたいならボトルショップ併設の醸造所を選ぶ
奥多摩町のVERTERE、八王子市のShared Breweryと高尾ビール、狛江市の和泉ブルワリーは、ボトルやグラウラーで持ち帰れます。
帰りの電車が長い場所ほど、冷えた状態で持ち帰れるグラウラーが役に立ちます。
まとめ

東京23区外のクラフトビール醸造所についてまとめます。
- 多摩地域と島しょ部の21市町村に醸造所がある
- 最も多いのは八王子市と調布市
- 中央線の高架下、団地の1階、パン屋の店内、築70年の古民家、島の酒販店の地下と、建物の使い方に幅がある
- 昭島の深層地下水、深大寺の水、狛江で採れたホップ、八丈島のレモンと椎茸など、土地のものを仕込みに使う醸造所がある
- 江戸時代から続く造り酒屋がビールを造る例(福生市の石川酒造)もある
- 週末しか開かない店が複数あるので、営業日を先に調べたほうが確実
- 島しょの4軒は船か飛行機でしか行けない
23区の醸造所はビルの地下や高架下に収まっていることが多く、どこも電車で回れます。23区外は距離がある分、行くこと自体が小さな旅になります。
奥多摩の古民家で飲む一杯と、父島で飲む一杯は、同じ東京都のビールです。
休みの日に少し足を伸ばして、多摩や島のブルワリーを訪ねてみてください。
大好きなビールを、気持ちよく味わいましょう。
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東京23区のブルワリーを区ごとに探すなら、こちらの記事にまとめています。
東京都全体のクラフトビールは、こちらの記事から読んでください。
