ラシーヌ マイクロブルワリーを徹底紹介!北青山の森のレストランで4人の女性ブルワーが醸す4種類
表参道駅から歩いて5分、緑に囲まれた複合施設の1階に、ガラス越しに醸造設備が見えるレストランがあります。東京都港区北青山のRACINES MICRO BREWERYです。
併設するレストラン「RACINES AOYAMA」が開いたのは2021年9月27日。自家醸造のビールを売り始めたのは、1年後の2022年8月27日でした。
ビールを仕込んでいるのは4人の女性ブルワーです。定番にセゾンを選んだ理由も、顔ぶれから来ています。
- レストランがなぜ醸造所を持ったのか
- 4人の女性ブルワーがどう役割を分けているのか
- 4種類のビールはそれぞれどんな味なのか
- 店はどこにあって、いつ開いているのか
それでは、RACINES MICRO BREWERYについて詳しく紹介していきます。
ラシーヌ マイクロブルワリーとは

RACINES MICRO BREWERY(ラシーヌ マイクロブルワリー)は、東京都港区の北青山にある醸造所です。単独の店ではなく、レストラン「RACINES AOYAMA(ラシーヌ アオヤマ)」の中に併設されています。
レストランを運営するのは株式会社グリップセカンドです。2005年1月18日に有限会社グリップ・セカンドとして設立され、2012年に株式会社へ社名を変えました。醸造所の製造免許を持つのは株式会社エイチエムです。
入っているのは「ののあおやま ショップ&レストラン」です。東京都が進めた北青山三丁目地区のまちづくりで2021年に生まれた複合施設で、敷地には木が多く植えられています。
レストランが掲げるのは「森の中に佇むレストランで開放的に味わう」という言葉です。ジャンルにとらわれない料理を、緑のなかでくつろいで食べてほしい、という組み立てになっています。
ビールが加わったのは、店が開いた翌年です。2022年7月7日に発泡酒の製造免許が下り、8月初旬に初めて仕込み、8月27日から売り始めました。
| 醸造所名 | RACINES MICRO BREWERY(ラシーヌ マイクロブルワリー) |
|---|---|
| 併設するレストラン | RACINES AOYAMA(ラシーヌ アオヤマ) |
| レストランの運営 | 株式会社グリップセカンド |
| 製造免許 | 2022年7月7日(発泡酒・株式会社エイチエム) |
| 所在地 | 東京都港区北青山3-4-3 ののあおやま 1F |
| レストランの開店 | 2021年9月27日 |
| 自家醸造ビールの販売開始 | 2022年8月27日 |
| 醸造設備 | 200リットルのオールインワンタンク3基 |
| 公式サイト | racines-aoyama.com |
ラシーヌ マイクロブルワリー 3つの特徴

表参道から外苑前にかけては、飲める店がいくらでもあります。わざわざ森のレストランまで歩く理由はどこにあるのでしょうか。
造り手と設備と原料に、3つの特徴があります。
特徴1:4人の女性ブルワーが造り、定番のスタイルも顔ぶれから決まった
ビール造りを進めているのは4人の女性ブルワーです。醸造家は男性が多いという見方をひっくり返す形で、女性だけのチームが組まれました。
4人は役割を分けています。2人が定番の「RACINES FIRST SEASON」を醸造し、残りの2人が季節限定のビールを担当します。
定番のスタイルにセゾンが選ばれたのにも理由があります。女性が造るビールだから女性らしい一杯にしよう、という考えからセゾンに決まりました。
チームの構成が、そのまま定番の味を決めた形です。
特徴2:200リットルのオールインワンタンク3基で仕込みから熟成までをこなす
設備は200リットルのタンクが3基だけです。小さく見えますが、1基で仕込みから発酵、熟成までの一連の工程をこなすオールインワン型になっています。
工程ごとにタンクを移し替えないぶん、置き場所が要りません。レストランの一角に醸造所を収めるための選び方です。
タンクはガラス越しに客席から見えます。料理を待つあいだに、自分が飲む一杯がどこで生まれたのかを眺められます。
特徴3:契約農家から届く果実を、規格外のものまで使う
レストランは全国60以上の生産者から直接食材を仕入れています。ビールの原料にも、同じ畑から届いた果実が入ります。
日向夏ビールに使うのは、宮崎県綾町の野元さん夫妻が育てた日向夏です。桃ビールには、栃木県鹿沼市の渡辺りんご園の桃を使っています。
形や大きさが基準から外れた果実も引き取って仕込みに回します。売り物にならない果実が、ビールとして店に戻ってくる流れです。
麦芽はアメリカ産、ホップはアメリカ、ニュージーランド、オーストラリアから選んでいます。仕込み水に使うのは港区の水です。
スポンサーリンク
併設のブルワリーで造る4種類のビール

自家醸造のビールは4種類です。通年の定番が1つあり、残りは季節ごとに入れ替わります。
ドリンクメニューの先頭に置かれているのは定番のセゾンです。季節限定のビールは、果実を使ったものが中心になります。
RACINES FIRST SEASON:柑橘が香るフルーティーなセゾン
併設のブルワリーで造る定番です。ビアスタイルはセゾンで、フランス語を店名に持つレストランらしい選び方になっています。
柑橘の香りが立つフルーティーな味わいで、1杯目に向く一杯として案内されています。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★★★☆ |
| 苦み | ★★☆☆☆ |
| 酸味 | ★★★☆☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
日向夏ビール:宮崎県綾町の日向夏を使ったヘイジーIPA
季節限定のヘイジーIPAです。使うのは宮崎県綾町の野元さん夫妻が育てた日向夏で、形や大きさが基準から外れた果実も引き取っています。
日向夏は皮の内側の白い部分まで食べられる柑橘です。濁りのあるIPAに柑橘の香りが重なります。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★★★☆☆ |
| 酸味 | ★★★★☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
桃ビール:栃木県鹿沼市の桃で仕込むフルーツエール
栃木県鹿沼市の渡辺りんご園が育てた桃を使ったフルーツエールです。
苦みや度数で押すのではなく、果実の甘い香りを前に出すタイプにまとめられています。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★☆☆☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★☆☆☆☆ |
| 酸味 | ★★★☆☆ |
| 甘み | ★★★★★ |
りんごビール:果実の酸味を生かしたフルーツエール
りんごを使ったフルーツエールです。桃ビールと並ぶ、果実を主役にした季節限定の一杯になります。
りんごの酸味が加わるぶん、桃ビールより飲み口が締まります。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★☆☆☆ |
| キレ | ★★★★☆ |
| 苦み | ★★☆☆☆ |
| 酸味 | ★★★★☆ |
| 甘み | ★★★★☆ |
※銘柄は季節によって入れ替わります。2026年10月時点で確認できる4種類を載せました。訪ねる日に何が注がれているかは、店で確かめてください。
ののあおやまの森の中で味わう

店があるのは、ののあおやまの1階です。東京メトロの表参道駅から歩いて5分、外苑前駅からは7分で着きます。
敷地に木が多いので、青山の通りから一歩入ると景色が変わります。昼と夜で使い方を変えられるのも特徴です。
時間帯ごとにメニューが分かれています。11時から14時がランチ、14時から16時30分がカフェ、18時からがディナーです。土日祝のディナーは1時間早く17時に始まります。
ディナーはコース料理で、ランチもコースを選べます。カフェの時間にはドーナツやアイスクリームもあります。
店内はカウンター席とテーブル席に分かれていて、カウンターからはガラス越しに醸造設備が見えます。1人で寄るならカウンターが向きます。
自家醸造のビールは店で飲むものなので、持ち帰りや通販はありません。飲みに行くこと自体が目的になる一杯です。
店舗情報
最寄りは表参道駅ですが、外苑前駅からも歩けます。
| 店舗名 | RACINES AOYAMA(RACINES MICRO BREWERY併設) |
|---|---|
| 所在地 | 〒107-0061 東京都港区北青山3-4-3 ののあおやま 1F |
| 最寄り駅 | 東京メトロ 千代田線・銀座線・半蔵門線 表参道駅A3出口から徒歩約5分/東京メトロ 銀座線 外苑前駅3番出口から徒歩約7分 |
| 営業時間 | ランチ 11:00〜14:00(L.O.14:00)/カフェ 14:00〜16:30(L.O.15:30)/ディナー 平日18:00〜22:00(L.O.21:00)・土日祝17:00〜22:00(L.O.21:00) |
| 定休日 | 不定休 |
| 電話番号 | 03-6384-5915 |
| 駐車場 | なし |
| 公式サイト | racines-aoyama.com |
※2026年10月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
※2026年10月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
スポンサーリンク
まとめ

RACINES MICRO BREWERYについてまとめます。
- レストラン「RACINES AOYAMA」に併設された醸造所。ののあおやまの1階にある
- レストランの開店は2021年9月27日、自家醸造ビールの販売開始は2022年8月27日
- レストランを運営するのは株式会社グリップセカンド
- 4人の女性ブルワーが造り、2人が定番、2人が季節限定を担当する
- 定番にセゾンを選んだのは、女性が造るビールだからという考えによる
- 設備は200リットルのオールインワンタンク3基。仕込みから熟成まで1基でこなす
- 契約農家の果実を、規格外のものまで引き取ってビールに使う
- 仕込み水は港区の水。麦芽はアメリカ産、ホップはアメリカ・ニュージーランド・オーストラリア産
レストランが造るビールと聞くと、料理の脇に置く一杯のように響くかもしれません。実際に組まれたのは、造り手の顔ぶれから定番のスタイルを決めるところまで踏み込んだ体制でした。
200リットルを3基という規模は、効率だけを見れば割に合いません。それでも、畑から届いた果実を次の仕込みに回せる小ささでもあります。
青山の通りから一歩入った森で、ガラスの向こうのタンクを眺めながら飲んでみてください。
大好きなビールを、気持ちよく味わいましょう。
関連記事

港区にあるほかの醸造所は、こちらの記事にまとめています。
東京23区のクラフトビール醸造所を区ごとに探すなら、こちらから読んでください。
