高尾ビールを徹底紹介!高尾山のふもとに移り住んだ人が立ち上げた八王子の素材で醸すブルワリー
高尾山を下りたあとの1杯は、駅のそばで飲めます。東京都八王子市の高尾ビールです。
立ち上げたのは、高尾に移り住んだ池田周平さんです。夜に飲める店がほとんどなかったので、自分で造ることにしました。2017年のことです。
使う素材は八王子のものが多く、パッションフルーツや大根、梅がビールに入ります。
- デザイン会社に勤めていた人が、なぜビールを造り始めたのか
- どんな素材を使っているのか
- 定番にはどんな銘柄があるのか
- どこへ行けば飲めるのか
それでは、高尾ビールについて詳しく紹介していきます。
高尾ビールとは

高尾ビールは、東京都八王子市の高尾にある醸造所です。運営は高尾ビール株式会社で、設立は2017年1月20日です。
掲げているのは、高尾の生活を楽しみながら営む小さなビールメーカーであることです。
醸造の拠点は2か所あります。高尾駅南口から歩いて2分のKO52ブルワリー&タップルームと、下恩方のおんがたブルワリーです。
飲めるのは高尾のKO52だけで、下恩方は工場の機能だけを持ちます。一般向けの販売はしていません。
始まりは下恩方でした。発泡酒の製造免許が下りたのが2017年10月18日、市内のカフェで1回目の仕込みを試験販売したのが同じ年の12月9日です。
12月25日にはおんがたブルワリー&ボトルショップが開き、2019年には高尾駅の北口にタップルームを構えました。2024年には高尾駅南口のKO52 TAKAOへ移り、新しい拠点にも醸造設備を入れました。
| 醸造所名 | 高尾ビール(TAKAO BEER) |
|---|---|
| 運営 | 高尾ビール株式会社 |
| 設立 | 2017年1月20日 |
| 代表・ヘッドブルワー | 池田 周平さん |
| 製造免許 | 2017年10月18日(発泡酒・下恩方町)/2024年2月22日(発泡酒・初沢町) |
| 醸造開始 | 2017年12月9日 |
| 拠点 | KO52ブルワリー&タップルーム(初沢町)/おんがたブルワリー(下恩方町・工場のみ) |
| 銘柄数 | 年間40種類から50種類 |
| 公式サイト | takaobeer.com |
高尾ビール 3つの特徴

八王子市には醸造所が4軒あります。わざわざ高尾で降りる理由はどこにあるのでしょうか。
始まり方と素材の選び方、そして造ったあとの扱い方に、3つの特徴があります。
特徴1:高尾に移り住んだ人が、飲む店がないから造り始めた
代表でヘッドブルワーの池田周平さんは、もとデザイン・広告会社の勤め人です。山歩きが好きで高尾山や陣馬山へ通ううちに、高尾へ移り住みました。
住んでみると、夜に飲める店がほとんどありませんでした。そこで会社を辞め、自分で醸造を始めることにしました。
2017年にはアメリカへ渡り、カリフォルニア州バークレーのブルーパブで2週間研修を受け、ポートランド州立大学で醸造を学んでいます。
研修先が設備を入れ替えることになったため、使っていた醸造設備一式を譲り受け、バークレーから高尾まで運びました。
特徴2:八王子でとれたものを原料に使う
原材料は、造り手の顔がわかる周辺地域のものを多く使うことを掲げています。看板に書いてあるだけでなく、銘柄に出ています。
若手農家が特産品化を目指す八王子のパッションフルーツ、江戸東京野菜の八王子産高倉ダイコンから取った乳酸菌、地場産の完熟梅。どれも実際に仕込みへ入っています。
地元の大学との組み合わせもあります。高倉ダイコンのサワーエールは、東京薬科大学と一緒に造った一本です。
特徴3:造ったあとの扱いまで決めている
製造で出るビール粕は、堆肥や飼料として使い直します。廃棄物を出さない循環型のビール造りを目指すという掲げ方です。
近所への配送は自社便と徒歩と自転車でまかないます。環境への負荷が少ない方法を選ぶという考えが、運び方にも出ています。
アウトドアスポーツや音楽、アートをビール造りに持ち込むことも掲げています。地域の音楽イベントや美術展の企画、トレイルの整備やクリーンアップにも関わります。
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定番と季節のビール

造っているのは年に40種類から50種類です。タップルームでは毎日5種類から8種類の生ビールが並びます。
性格の違う3つを取り上げます。
OH! Mountain:高尾の四季に合わせてレシピを変えるフラッグシップのIPA
高尾ビールの看板にあたるIPAで、アルコール分は5.0%です。
ソフトな口当たりで苦みを抑えてあります。高尾の四季に合わせてレシピを仕込み直すのが特徴で、春のバッチは新緑をイメージして松を思わせる香りと柑橘の爽やかさが出ました。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★★★☆ |
| 苦み | ★★★☆☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★☆☆☆ |
森は生きている:八王子のパッションフルーツを使った通年のIPA
若手農家が特産品化を目指している八王子のパッションフルーツを使ったIPAで、アルコール分は7.0%です。通年で造られます。
にごった見た目とオレンジ色の液色、トロピカルな香りが特徴です。口に含むとパッションフルーツの香りが弾け、最後はホップの苦みで引き締まります。ハイキングのあとに向く一杯です。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★★☆ |
| キレ | ★★★★☆ |
| 苦み | ★★★★☆ |
| 酸味 | ★★★☆☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
DaiKon Lactic Acid:高倉ダイコンから取った乳酸菌で仕込むサワーエール
東京薬科大学と組んで造ったサワーエールで、アルコール分は4.5%です。
使うのは、江戸東京野菜のひとつである八王子産の高倉ダイコンから単離した乳酸菌です。ホップ由来の柑橘を思わせる香りと、心地よい酸味が重なります。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★☆☆☆ |
| キレ | ★★★★☆ |
| 苦み | ★★☆☆☆ |
| 酸味 | ★★★★★ |
| 甘み | ★★☆☆☆ |
季節や企画で出る銘柄
定番のほかに、季節や企画に合わせた銘柄も並びます。
- S-E-A-S-O-N:地場産の完熟梅をピューレにして麦汁と一緒に発酵させたサワーセゾン
- Big Foot:レコードレーベルのTACOMA FUJI RECORDSと組んだ、小麦を使ったウィートIPA
- Dry Hopped Nashi Gose:梨を使ったゴーゼ
- Peach Sour a la Mode:桃を使ったサワー
※銘柄は入れ替わります。訪ねた日に何が注がれているかは、店の公式インスタグラムで確かめてください。
ふるさと納税で高尾ビールを受け取る

高尾ビールは、八王子市のふるさと納税の返礼品になっています。
355ミリリットル缶が6本入ったセットです。
ふるさと納税の仕組みや、どのぐらいお得になるのかは、こちらの記事で紹介しています。
一般の通販では扱いが限られます。缶や瓶を買うなら、高尾や高尾山、恩方、吉祥寺、都立大学にある酒販店か、KO52のタップルームが確実です。
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高尾駅南口のKO52で飲める

飲めるのはKO52 TAKAOの2階です。京王線とJR中央線が乗り入れる高尾駅の南口から、歩いて2分の場所にあります。
KO52 TAKAOは、小さな商いの店が集まる建物です。2階には高尾ビールとコーヒースタンドが入ります。
店内にはガラス張りの醸造所が併設されていて、タンクを眺めながら飲めます。店の前にはテラス席もあります。
高尾山から下りてそのまま寄れる距離なので、登山やハイキングの帰りに組み込めます。
店舗情報
最寄りは高尾駅です。南口を出てすぐの建物に入っています。
| 店舗名 | 高尾ビール KO52ブルワリー&タップルーム |
|---|---|
| 所在地 | 東京都八王子市初沢町1231-35 KO52 TAKAO 2階 |
| 最寄り駅 | 京王線・JR中央線 高尾駅 南口から徒歩2分 |
| 定休日 | 月曜・火曜・水曜 |
| タップ | 毎日5種類から8種類の生ビール |
| 設備 | ガラス張りの醸造所を併設。店前にテラス席あり |
| もう1つの拠点 | おんがたブルワリー(東京都八王子市下恩方町1557-1)※工場のみで一般向け販売なし |
| 運営 | 高尾ビール株式会社 |
| 公式サイト | takaobeer.com |
※2026年10月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
※2026年10月時点の情報です。営業時間は公式サイトに掲載がないため、訪問前に店の公式インスタグラムでご確認ください。
まとめ

高尾ビールについてまとめます。
- 高尾に移り住んだ池田周平さんが2017年に立ち上げた。もとはデザイン・広告会社の勤め人
- アメリカで醸造を学び、研修先の設備一式を譲り受けてバークレーから高尾へ運んだ
- 製造免許は2017年10月18日に下恩方で取得。2024年には高尾駅南口のKO52でも取った
- 飲めるのはKO52ブルワリー&タップルーム。下恩方は工場だけで一般向け販売はない
- 造っているのは年に40種類から50種類。タップルームには毎日5種類から8種類が並ぶ
- 八王子のパッションフルーツ、高倉ダイコンの乳酸菌、地場産の完熟梅などを使う
- ビール粕は堆肥や飼料に回し、近所への配送は自社便と徒歩と自転車でまかなう
- 八王子市のふるさと納税の返礼品になっている
地元の素材を使うという言い方は、どの醸造所でも見かけます。高尾ビールの場合は、パッションフルーツも大根も梅も、実際に銘柄として出ていました。
住む人が、住む土地のもので造っているということです。
高尾山を歩いた帰りに、駅の南口で1杯試してみてください。
大好きなビールを、気持ちよく味わいましょう。
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