西武池袋線のひばりヶ丘駅から住宅街を歩いた先に、小さな醸造所があります。東京都西東京市の21 Brew Cave(ニーイチブリューケイブ)です。

西東京市で初めて製造免許を取った醸造所になります。

店を開いたのは元保育士の店主です。障がいのある息子さんが働ける場をつくるために、まずビアバーを開き、のちに自分でビールを仕込むようになりました。

  • なぜ保育士がビールを造ることになったのか
  • 店名の「21」が何を指しているのか
  • どんな銘柄を出してきたのか
  • 店はどこにあって、いつ開いているのか

それでは、21 Brew Caveについて詳しく紹介していきます。

21 Brew Caveとは

21 Brew Caveとは
※画像はイメージです

21 Brew Caveは、東京都西東京市の谷戸町にある醸造所です。運営はWest Tokyo Brewing合同会社になります。

店が開いたのは2021年12月18日。はじめはビアバーで、ほかの醸造所から仕入れた樽生を注いでいました。

発泡酒の製造免許が下りたのは2024年5月13日です。西東京市にとって初めての醸造所になりました。

自家醸造の1杯目を開けたのは同じ年の7月23日で、開店から2年7か月が過ぎていました。

醸造所名 21 Brew Cave(ニーイチブリューケイブ)
運営 West Tokyo Brewing合同会社
所在地 東京都西東京市谷戸町
製造免許 2024年5月13日(発泡酒)
店の開業 2021年12月18日
自家醸造の開始 2024年7月
タップ 6本(自家醸造とゲストビール)

店内はL字型で、2人掛けのテーブルが3つ、4人掛けが2つ。外にはテラス席があり、醸造タンクが見えます。

子ども服やおもちゃを安く売る棚もあり、家族連れも迎えています。

21 Brew Cave 3つの特徴

21 Brew Cave 3つの特徴
※画像はイメージです

21 Brew Caveを知るうえで押さえたいのは、次の3つです。

特徴1:障がいのある息子が働ける場として始まった

店主はもともと保育士でした。保育士として働きながら、飲食店の仕事とビール造りを学び、開業の準備を進めています。

始めた理由は、障がいのある息子さんが社会と関わり、将来働ける場をつくることでした。

店名の「21」は、21番目の染色体から取っています。看板の青と黄色は、ダウン症の啓発に使われる色です。

公式の案内にも「障害を持つ息子が働けるような、地域に愛される店を目指して」と書かれています。

お酒が飲めない人も気軽に立ち寄れる場所にしたいという考えから、店内は白を基調にした明るい造りになっています。

特徴2:隣の市の農家と組んで仕込む

原料を近くの農家から受け取った銘柄があります。相手は西東京市の隣、清瀬市と東久留米市の2軒です。

清瀬市のなみき農園は、セルリーを都内のホテルやレストランへ卸しながら、小規模にホップも育てています。

収穫したカスケードを24時間以内にアロマホップとして使ったのが「Namiki Cascade」です。

東久留米市のタネニワファームからは、完熟のシークヮーサーを受け取りました。果皮と果汁に分けて仕込んだのが「Citrus Jive」になります。

特徴3:度数は3.5%から7.0%まで幅がある

軽いものから強いものまで、度数の幅を持たせているのも特徴です。いちばん低いオレンジセッションが3.5%、高いものは7.0%になります。

低い度数から高い度数までそろえ、客に合った楽しみ方を提案したいという考えからです。

同じレシピでも、原料の出来や温度、熟成の長さで味が変わります。店は、味の振れ幅も含めて楽しんでほしいとしています。

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これまでに出してきた銘柄

これまでに出してきた銘柄
※画像はイメージです

タップは6本です。自家醸造のビールに、ほかの醸造所のゲストビールが加わります。

顔ぶれは入れ替わるので、いつも同じ銘柄が並ぶわけではありません。これまでに出してきた主な銘柄は次のとおりです。

銘柄スタイルアルコール分IBU
Orange Sessionセッション3.5%17.0
GENESIS ALEブリティッシュビター4.5%24.0
Porterポーター4.8%26.2
Namiki Cascadeペールエール5.0%32.2
Hono-aゴールデンエール5.2%13.0
Fruity Saisonセゾン5.4%16.6
REDレッドエール5.5%20.5
Citrus Jiveベルジャンホワイト5.5%14.0
Soleil BlancウィートIPA6.5%15.4
BRIGHT SPIKEインディアペールラガー7.0%61.5
WEST TOKYO IPAウエストコーストIPA7.0%61.6

※発表された内容による。注がれる銘柄は入れ替わる

GENESIS ALE:イギリス産の麦芽とホップで組んだビター

イギリスのパブの空気を目指した、伝統的なビタースタイルです。アルコール分は4.5%、IBUは24になります。

ベースにイギリス産の麦芽を使い、ホップもイギリス産の品種。モルトのうまみと心地よい甘さが前に出て、苦みは控えめです。

項目 評価
コク ★★★☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★★☆☆

Namiki Cascade:清瀬市のホップを収穫から24時間以内に使う

清瀬市のなみき農園で採れたカスケードを、収穫から24時間以内に使ったペールエールです。アルコール分は5.0%、IBUは32.2になります。

麦芽1種類、ホップ1種類だけで仕上げるSMaSHという造り方です。花や柑橘を思わせる香りが立ちます。

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★★☆☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

BRIGHT SPIKE:ホップ1種類で仕込むインディアペールラガー

IPLはIndia Pale Lagerの略で、IPAの香りと苦みをラガーで表した造り方です。アルコール分は7.0%、IBUは61.5になります。

アメリカ産のホップ「Bru-1」だけを使い、パイナップルのような香りとしっかりした苦み、ラガーらしい澄んだ後味が持ち味です。

項目 評価
コク ★★★☆☆
キレ ★★★★☆
苦み ★★★★★
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

小麦麦芽を主体にした「Soleil Blanc」は、ココナッツやバニラ、オークを思わせる香りのホップと柑橘系のホップを合わせたウィートIPAです。6.5%という度数を感じさせない飲み口になります。

看板の「WEST TOKYO IPA」は、柑橘系のCシリーズのホップを3種類使ったウエストコーストIPA。7.0%でIBUは61.6、飲みごたえのある一杯です。

ラベルに息子の絵を使ったレッドエール

ラベルに息子の絵を使ったレッドエール
※画像はイメージです

レッドエールの「RED」は、ラベルに息子さんの描いた絵が使われています。

第9回 東京都特別支援学校 アートプロジェクト展で、1022点の応募作品から展示される51点に選ばれた1枚です。選考は東京藝術大学の各美術分野の教授が一次と二次に分けて行いました。

絵が選ばれたことにちなんで仕込まれたビールになります。

カラメル麦芽から来る深い赤色が特徴で、アルコール分は5.5%、IBUは20.5です。ほどよい苦みとコク、カラメルの風味とほのかな甘みが広がります。

寝かせると、さらに深みと奥行きが出るとしています。

店名も看板の色も、ラベルの絵も、同じところから来ています。

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ひばりヶ丘駅から歩いて11分

ひばりヶ丘駅から歩いて11分
※画像はイメージです

店があるのは西東京市の谷戸町です。西武池袋線のひばりヶ丘駅から歩いて11分、いこいの森公園の近くにあります。

バスを使うなら「谷戸」で降りて徒歩2分です。

営業は昼と夜に分かれています。11時30分から15時まではランチのセットがあり、17時30分から22時まではビアバーになります。

15時から17時30分のあいだは閉まります。定休日は火曜日です。

ビールのサイズは3つあります。ランチのビールが約150ml、Mが約300ml、Lが約450ml。少しずつ試したい日は小さいサイズから頼めます。

持ち帰りは、グラウラーへの量り売りと、併設のボトルショップで瓶や缶を買う方法の2通りです。プラカップでの持ち帰りもできます。

通信販売は行っていないため、買えるのは店頭だけになります。

店舗情報

最寄りはひばりヶ丘駅です。西武池袋線の南側にあたります。

店舗名 21 Brew Cave(ニーイチブリューケイブ)
所在地 東京都西東京市谷戸町1丁目23番7号
最寄り駅 西武池袋線 ひばりヶ丘駅から徒歩11分/バス「谷戸」から徒歩2分
営業時間 11:30〜15:00/17:30〜22:00
定休日 火曜日
電話 070-8379-7586
席 L字のテーブル席とテラス席
タップ 6本(自家醸造とゲストビール)
持ち帰り グラウラーの量り売り、併設のボトルショップ、プラカップ
支払い カード不可。電子マネーとQR決済は利用可
運営 West Tokyo Brewing合同会社
公式SNS instagram.com/21brewcave

※2026年10月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

※2026年10月時点の情報です。営業日や営業時間、注がれる銘柄は変わることがあります。訪問前に店の公式SNSで最新の情報をご確認ください。

まとめ

まとめ
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21 Brew Caveについてまとめます。

  • 東京都西東京市の谷戸町にある醸造所。運営はWest Tokyo Brewing合同会社
  • 店が開いたのは2021年12月18日。はじめはほかの醸造所の樽生を注ぐビアバーだった
  • 発泡酒の製造免許は2024年5月13日。西東京市で初めての醸造所になった
  • 自家醸造の1杯目を開けたのは2024年7月23日。開店から2年7か月後
  • 開いたのは元保育士の店主。障がいのある息子さんが働ける場をつくるために始めた
  • 店名の「21」は21番目の染色体から。看板の青と黄色はダウン症の啓発に使われる色
  • レッドエールのREDは、息子さんが描いて展示作品に選ばれた絵をラベルに使っている
  • 清瀬市のなみき農園のホップを24時間以内に使った「Namiki Cascade」がある
  • 東久留米市のタネニワファームの完熟シークヮーサーを使った「Citrus Jive」がある
  • 度数は3.5%から7.0%まで。ブリティッシュビターからウエストコーストIPAまで幅がある
  • タップは6本で、自家醸造にゲストビールが加わる。顔ぶれは入れ替わる
  • ひばりヶ丘駅から徒歩11分。営業は11:30〜15:00と17:30〜22:00、定休日は火曜日
  • 持ち帰りはグラウラーの量り売りと併設のボトルショップ。通信販売はない

醸造所の成り立ちは、たいてい造り手の経歴から説明できます。21 Brew Caveは違いました。保育士だった人が、息子さんの働く場をつくるためにビールへ回り道をしています。

店名の数字も、看板の色も、ラベルの絵も、同じ願いから来ています。

ひばりヶ丘で降りる日があれば、住宅街を少し歩いてみてください。

大好きなビールを、気持ちよく味わいましょう。

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