中央線ビアワークスを徹底紹介!駅員がホップを育てるところから始まった高架下のJR東日本グループ初の直営醸造所
JR中央線の東小金井駅と武蔵小金井駅のあいだ、高架の下に醸造所があります。東京都小金井市の中央線ビアワークスです。
運営しているのはJR東日本グループの会社で、グループにとって初めての直営クラフトビール醸造所になります。
ビールを造るのは、社内公募で手を挙げた元駅員です。始まりは、駅や駅ビルで駅員がホップを育てる活動でした。
- なぜ鉄道会社がビールを造るのか
- 駅員のホップ栽培がどうつながったのか
- どんな銘柄があるのか
- 店はどこにあって、いつ開いているのか
それでは、中央線ビアワークスについて詳しく紹介していきます。
中央線ビアワークスとは

中央線ビアワークスは、東京都小金井市の緑町にある醸造所です。運営は株式会社JR中央線コミュニティデザインで、代表取締役社長は小澤裕さんになります。
設立は2010年12月、資本金は12億3000万円。中央線沿線と南武線の一部で、駅の運営や商業施設の展開を手がけてきた会社です。
発泡酒の製造免許が下りたのは2025年7月9日です。タップルームが開いたのが同じ月の15日、自社で造ったビールの販売が始まったのが8月30日でした。
JR東日本グループで初めての直営クラフトビール醸造所であり、小金井市でも初めての醸造所になります。
掲げているのは「駅からはじまったビールで、街に架け橋を。」という言葉です。
| 醸造所名 | 中央線ビアワークス(CHŪŌ LINE BEER WORKS) |
|---|---|
| 運営 | 株式会社JR中央線コミュニティデザイン |
| 代表取締役社長 | 小澤 裕さん |
| 所在地 | 東京都小金井市緑町5丁目3番45号 |
| 製造免許 | 2025年7月9日(発泡酒) |
| タップルーム開業 | 2025年7月15日 |
| 自社醸造の販売開始 | 2025年8月30日 |
| 席 | 立席7席・着席9席 |
| 定番 | ゴールデンエール/ヴァイツェン/アメリカンIPA/ピルスナー |
| 公式サイト | jrccd.co.jp |
中央線ビアワークス 3つの特徴

小金井市で醸造しているのは1軒だけです。わざわざ高架下まで足を運ぶ理由はどこにあるのでしょうか。
始まり方と、造る人と、場所に、3つの特徴があります。
特徴1:駅員がホップを育てるところから始まった
最初にあったのは醸造所ではなく、畑でした。中央線と南武線の駅や駅ビルで、駅員や社員が自分たちでホップを育てています。「中央線・南武線ホッププロジェクト」という取り組みです。
育てたホップを使って造ったのが「ぽっぽやエール」です。ほかの醸造所へ委託して仕込み、駅や沿線のイベントで売ってきました。
委託で銘柄を重ねたあと、2025年に自分の設備を持っています。
運営会社は2018年から「中央線ビールフェスティバル」も始めました。イベントを開き、ホップを育て、委託で造り、最後に醸造所を建てる順番になります。
特徴2:ブルワーは社内公募で手を挙げた元駅員
ビールを造るのは、駅員からブルワーに転じた人たちです。中心になっているのは平野智貴さん。社内公募に手を挙げて、醸造を担当することになりました。
研修先は宮崎県のクラフトブルワリー、宮崎ひでじビールです。数か月かけて現場で学んでいます。
元駅員のブルワーはもう1名います。安全と衛生と品質の管理を重く見る姿勢は、鉄道の現場から持ち込んだものです。
特徴3:高架下を使う
醸造所とタップルームがあるのは、東小金井駅と武蔵小金井駅のあいだの高架下です。駅ナカでも駅前でもありません。
高架下ながら明るく静かで、大きな窓が入ります。床は高架になる前の中央線の線路をモチーフにしたデザインです。
歩道沿いには「縁側」をイメージしたベンチが置かれています。席は立席が7席、着席が9席です。
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定番は4種類

自社で造る定番は4種類です。ピルスナーは2026年7月から加わりました。
| 銘柄 | スタイル | アルコール分 | IBU |
|---|---|---|---|
| ゴールデンエール | ゴールデンエール | 4.5% | 14 |
| ヴァイツェン | ヴァイツェン | 5.0% | 11 |
| アメリカンIPA | アメリカンIPA | 6.0% | 52 |
| ピルスナー | ピルスナー | 5.0% | 21 |
※公式サイトと発表された内容による
ゴールデンエール:度数を抑えた定番
名前は「小金井」の金から、黄金に着想を得たものです。アルコール分は4.5%、IBUは14になります。
麦芽の香りがあり、すっきりした飲み口です。度数を抑えてあるので何杯か重ねられます。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★☆☆☆ |
| キレ | ★★★★☆ |
| 苦み | ★★☆☆☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
ヴァイツェン:小麦麦芽を50%以上使う
小麦麦芽を50%以上使ったドイツ由来のスタイルです。アルコール分は5.0%、IBUは11になります。
ホップはチェコ産のザーツ1種類だけ。バナナやクローブを思わせる香りが立ち、苦みは控えめです。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★☆☆☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★☆☆☆☆ |
| 酸味 | ★★★☆☆ |
| 甘み | ★★★★☆ |
アメリカンIPA:IBU52の苦み
ホップはCitra、Nugget、Simcoeの3種類です。アルコール分は6.0%、IBUは52になります。
柑橘を思わせる香りと、はっきりした苦みが持ち味です。定番のなかではいちばん強い一杯になります。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★★★★★ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★☆☆☆ |
2026年7月に加わったピルスナーは、アルコール分5.0%、IBUは21です。ホップにはチェコ産のザーツを使います。
季節限定として、駅などで育てたホップを一部に使うペールエールも出ます。
1周年には小金井ゆかりの栗を使った

開業から1年たった2026年8月30日に合わせて、記念のビールが出ました。「栗アンバーエール」です。
小金井市が栗の産地として知られてきた歴史にちなんだ1本です。アルコール分は5.0%、IBUは21で、原材料にマロンペーストを使います。
※原材料の栗に小金井市産は使われていません。
ラベルを描いたのは、小金井市に住むイラストレーターのやまさき薫さんです。醸造した量は約2,500リットルで、なくなれば終わりになります。
缶は店のほか、中央線沿線を中心にNewDaysや紀ノ国屋の一部店舗にも並びます。
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武蔵小金井駅から歩いて9分

店があるのは小金井市の緑町です。武蔵小金井駅から歩いて9分、東小金井駅から歩いて12分の高架下にあります。
営業は木曜から日曜の4日間です。木曜と金曜は夕方17時から、土曜と日曜は午前11時から開きます。
月曜から水曜は休みです。昼から飲めるのは土曜と日曜になります。
店舗情報
最寄りは武蔵小金井駅です。東小金井駅からも歩けます。
| 店舗名 | 中央線ビアワークス |
|---|---|
| 所在地 | 東京都小金井市緑町5丁目3番45号 |
| 最寄り駅 | JR中央線 武蔵小金井駅から徒歩9分/東小金井駅から徒歩12分 |
| 営業時間 | 木・金 17:00〜21:00/土 11:00〜21:00/日 11:00〜19:00(ラストオーダーは30分前) |
| 定休日 | 月曜・火曜・水曜 |
| 席 | 立席7席・着席9席 |
| タップ | 自社醸造とゲストビール |
| 持ち帰り | 缶。NewDaysや紀ノ国屋の一部店舗でも販売 |
| 運営 | 株式会社JR中央線コミュニティデザイン |
| 公式サイト | jrccd.co.jp |
※2026年10月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
※2026年10月時点の情報です。営業日や営業時間、注がれる銘柄は変わることがあります。訪問前に公式サイトや店の公式インスタグラムで最新の情報をご確認ください。
まとめ

中央線ビアワークスについてまとめます。
- 運営は株式会社JR中央線コミュニティデザイン。代表取締役社長は小澤裕さん
- JR東日本グループで初めての直営クラフトビール醸造所であり、小金井市でも初めての醸造所
- 発泡酒の製造免許は2025年7月9日。タップルームは7月15日に開き、自社醸造の販売は8月30日から
- 始まりは「中央線・南武線ホッププロジェクト」。駅や駅ビルで駅員や社員がホップを育ててきた
- 育てたホップで「ぽっぽやエール」を造り、最初はほかの醸造所へ委託していた
- ブルワーは社内公募で手を挙げた元駅員。中心は平野智貴さんで、宮崎ひでじビールで数か月研修した
- 場所は東小金井駅と武蔵小金井駅のあいだの高架下。床は高架化前の線路をモチーフにしている
- 定番はゴールデンエール(4.5%)、ヴァイツェン(5.0%)、アメリカンIPA(6.0%)、ピルスナー(5.0%)
- 2026年8月の1周年には、小金井ゆかりの栗を使った「栗アンバーエール」を出した
- 営業は木曜から日曜。缶はNewDaysや紀ノ国屋の一部店舗にも並ぶ
企業が造るクラフトビールは、ほかの醸造所へ委託したまま続くことが多くあります。中央線ビアワークスは、駅員がホップを育て、委託で銘柄を重ね、最後に高架下へ自分の設備を置きました。
ホームに立っていた人が、いまタンクの前に立っています。
中央線で小金井を通る日に、高架下へ降りてみてください。
大好きなビールを、気持ちよく味わいましょう。
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