鰹出汁を使ったラオホが世界大会で銅賞。orca 銀座醸造所のスモークビールが瓶と缶の部門で日本から唯一の受賞
ドイツ発祥のラオホは、燻製した麦芽で仕込む燻製ビールです。
日本橋の鰹節店の出汁を入れたラオホが、世界大会で銅賞を受けました。
東京・銀座のorca 銀座醸造所が造った「鰹出汁ラオホ」です。
賞を出したのは、2026年10月3日から6日まで開かれたインターナショナル・ビアカップ2026です。
37番のスモークビール部門のうち瓶と缶の区分で、金賞は出ませんでした。
受賞したのはインドの1銘柄と鰹出汁ラオホの2銘柄だけです。
この記事は、こんなことを知りたいあなた向けです。
- どんなビールが賞を受けたのか
- どの部門で何位だったのか
- 鰹出汁と燻製麦芽がなぜ合うのか
- どこへ行けば飲めるのか
読み終えるころには、鰹出汁を入れたラオホがどんな一杯で、どこへ行けば飲めるかがわかります。
目次
鰹出汁ラオホがインターナショナル・ビアカップ2026で銅賞を受けた

受賞したのは「鰹出汁ラオホ」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | The International Beer Cup 2026(インターナショナル・ビアカップ2026) |
| 審査日 | 2026年10月3日〜6日 |
| 会場 | CONGRÈS SQUARE HANEDA(東京都大田区) |
| 部門 | 37 – Smoke Beer(スモークビール) |
| 区分 | Bottle/Can(瓶と缶) |
| 受賞 | 銅賞 |
| 出品名 | KATSUO DASHI RAUCHBIER(鰹出汁ラオホ) |
| 醸造所 | orca Ginza Brewery(orca 銀座醸造所) |
| 運営会社 | 株式会社ブリューインバー |
※主催者が公開した受賞一覧による
審査に当たったのは100名で、うち61名が海外から参加しました。
審査員の出身は25の国と地域にわたります。
出品されたビールは1,459銘柄で、うち487銘柄が海外からの出品です。
出品した事業者は374社、出品した国と地域は21でした。
1,459銘柄のうち、スモークビール部門の瓶と缶の区分で賞に届いたのは2銘柄です。
瓶と缶のスモークビール部門で金賞は出ず、受賞は2銘柄だけだった

瓶と缶の区分では、金賞に当たるビールが出ませんでした。
| 賞 | 銘柄 | 醸造所 | 国 |
|---|---|---|---|
| 金賞 | 該当なし | — | — |
| 銀賞 | Geist Rauch-a-Fella | Geist Brewing Co. | インド |
| 銅賞 | KATSUO DASHI RAUCHBIER(鰹出汁ラオホ) | orca 銀座醸造所 | 日本 |
※37 – Smoke Beer / Bottle/Can 区分の受賞一覧
瓶と缶の区分で賞に届いた日本の醸造所は、orca 銀座醸造所だけです。
同じ37番の部門には、樽で出品する区分も別に設けられています。
| 賞 | 銘柄 | 醸造所 |
|---|---|---|
| 金賞 | RAUCH | 富士桜高原麦酒(富士観光開発株式会社) |
| 銀賞 | Smoke on the HAPPOSHU | TRANS BREWING |
| 銅賞 | Tsukuba Umenoki Smoke | PEBBLES BEER(PEBBLES inc.) |
※37 – Smoke Beer / Keg 区分の受賞一覧
樽の区分は3つとも日本の醸造所が占めました。
燻製ビールは日本で造る醸造所が限られる一方、世界大会で賞を取り続けているスタイルでもあります。
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燻製麦芽と鰹節は、どちらも燻した香りでできている

ラオホと鰹節には、燻すという同じ工程があります。
ラオホは燻製した麦芽を使うドイツ発祥のビアスタイルです。
鰹節も、焙乾と呼ばれる燻乾の工程を通ることで独特の香りが生まれます。
使ったのは、日本橋の鰹節店「にんべん」の鰹出汁です。
にんべんの創業は1699年になります。
公式の説明によると、燻製麦芽の力強い香りと鰹出汁の旨味を組み合わせ、日本とドイツそれぞれの食文化を感じられる味わいを目指しました。
醸造責任者の小嶋勇輝さんは、着想のきっかけを次のように話しています。
「昔からスモーク系のビールを飲むと、麺つゆや出汁のような香りがするなあと感じていました」
鰹出汁を使ったビールを初めて世に出したのは2024年10月です。
日本橋三越本店で開かれた催事「第14回 東京まん真ん中 味と匠の 大中央区展」で「鰹出汁スモーク」を売りました。
約2年かけて仕込み直した新しいラオホが、今回の受賞作になります。
造っているのは銀座の地下にある80リットルの醸造所

orca 銀座醸造所は、新橋駅に近い銀座のビルの地下にあります。
もとは1985年に開いたバー「モンドバー」で、店を受け継ぐ形で醸造設備が入りました。
発泡酒の製造免許が下りたのは2017年2月24日です。
免許上の製造場の名前は「BREWIN’ BAR」で、場所は正金ビルの地下1階です。
仕込みに使うのは約80リットルの発酵タンクです。
少量ずつ仕込んで、季節の素材や新しい発想を取り入れたスタイルを入れ替えていきます。
醸造機はカナダから輸入したもので、造るのは無濾過・無殺菌のビールです。
醸造したビールは店内で生ビールとして出されます。
歌舞伎と組んだ銘柄もあります。
2025年5月には歌舞伎座とのコラボで「隈取IPA」と「隈取ラガー」を期間限定で出しました。
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鰹出汁ラオホを飲める場所

飲めるのはorca 銀座醸造所の店内です。
| 店名 | orca 銀座醸造所(オルカ銀座醸造所) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区銀座8-11-12 正金ビルB1 |
| アクセス | 東京メトロ銀座線 新橋駅1番出口から徒歩3分/JR新橋駅 銀座口から徒歩6分 |
| 営業時間 | 月〜金 16:00〜23:00/土・祝 14:00〜22:00 |
| 定休日 | 日曜 |
| 席数 | カウンター8席、テーブル30席 |
| 電話 | 03-3574-7004 |
※2026年11月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
注がれる銘柄は、仕込みのたびに入れ替わります。
鰹出汁ラオホを目当てに行くなら、訪ねる前に公式インスタグラムで注いでいる銘柄を確かめてください。
店ではビールのほかに自然派ワインも置いていて、料理と合わせて楽しめます。
鰹出汁ラオホがおすすめな人

鰹出汁ラオホが向くのは、次のような人です。
- 燻製の香りがするビールを飲んでみたい
- ラオホを置いている店を東京で探している
- 和食の素材を使ったクラフトビールに関心がある
- 新橋や銀座で醸造所併設の店に行きたい
- 世界大会で賞を取ったビールを飲んでみたい
燻製の香りが苦手な場合は、同じ店の別のスタイルから試すほうが向きます。
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まとめ

まとめます。
- orca 銀座醸造所の「鰹出汁ラオホ」がインターナショナル・ビアカップ2026で銅賞を受けた
- 部門は37番のスモークビールで、区分は瓶と缶
- 瓶と缶の区分に金賞はなく、受賞はインドのGeist Rauch-a-Fellaと鰹出汁ラオホの2銘柄だけ
- 樽の区分は富士桜高原麦酒、TRANS BREWING、PEBBLES BEERの3つが占めた
- 使ったのは1699年創業のにんべんの鰹出汁で、燻製麦芽と鰹節の燻した香りを重ねた
- 造っているのは新橋駅に近い銀座のビルの地下にある約80リットルの醸造所
- 飲めるのは店内で、注がれる銘柄は仕込みごとに入れ替わる
燻製麦芽と鰹出汁という離れた素材が、燻すという一点で結びつきました。
新橋から歩いて3分の地下で、世界大会の銅賞を飲めます。
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orca 銀座醸造所の銘柄や店の様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
同じインターナショナル・ビアカップ2026では、大阪の醸造所がピルスナーで金賞とカテゴリーチャンピオンを取っています。
自家燻製した麦芽のラオホで世界大会を2度制した醸造所は、豊島区にあります。
