Shared Breweryを徹底紹介!自分で酵母をそろえて仕込む八王子・長沼のブルワリー
日本では、家でビールを造ることができません。法律の一点から出発した醸造所が、東京都八王子市にあります。Shared Breweryです。
誰もが合法的に醸造を楽しめる場所を作ろうと、自ら免許を取って2016年に立ち上げました。
いまは自社ブランドが中心です。軸になっているのは、自分たちで管理して培養する酵母です。
- なぜ体験醸造の場から始まったのか
- 酵母をどう使い分けているのか
- どんな銘柄があるのか
- どこへ行けば飲めて、どこで買えるのか
それでは、Shared Breweryについて詳しく紹介していきます。
目次
Shared Breweryとは

Shared Breweryは、東京都八王子市の長沼町にある醸造所です。運営は株式会社シェアードブルワリーで、設立は2016年7月21日です。
代表取締役の小林大亮さんは、法政大学経営大学院でMBAを取る過程で事業の案を作り、出資を得て起業しました。
出発点は、海外で広がっていたホームブルーイングです。日本では家庭での醸造が禁じられているため、そのままでは市場が広がりません。
そこで「誰もが合法的に醸造を楽しめる場所を作ればいい」と考え、自ら醸造免許を取りました。発泡酒の製造免許が下りたのが2017年7月4日、最初のバッチを出したのが同じ年の9月上旬です。
転機は2020年でした。対面の体験醸造ワークショップが開けなくなり、出荷量も落ちます。
一方でタップルームでは常連客の交流が広がっていました。交流の輪を手がかりに、自社ブランドを中心としたコミュニティづくりへ舵を切っています。
| 醸造所名 | Shared Brewery(シェアードブルワリー) |
|---|---|
| 運営 | 株式会社シェアードブルワリー |
| 設立 | 2016年7月21日 |
| 所在地 | 東京都八王子市長沼町58-214 |
| 代表取締役 | 小林 大亮さん |
| 製造免許 | 2017年7月4日(発泡酒) |
| 醸造開始 | 2017年9月上旬 |
| 資本金 | 1,550万円 |
| 公式サイト | sharedbrewery.com |
Shared Brewery 3つの特徴

八王子市には醸造所が4軒あります。わざわざ長沼まで足を運ぶ理由はどこにあるのでしょうか。
酵母の扱い方と、時間のかけ方と、地元との組み方に、3つの特徴があります。
特徴1:自社で菌株をそろえて培養する
小さな醸造所ながら、自社のラボで酵母を培養し、実験を重ねているのが特徴です。多くの菌株をストックしています。
公式サイトでも、自社で独自に管理・培養した酵母を使い、オリジナリティのある香りと味わいを目指すと書かれています。
同じ麦とホップでも、酵母が変われば出てくる香りが変わります。香りを決める部分を自前で動かせるようにしたということです。
特徴2:野生酵母と木樽で数年かけて寝かせる
2021年に始めたのが、野生酵母ブレタノマイセスと木樽を使ったビンテージシリーズ「Brettworks」です。
ブレット酵母が醸すビールは、野性味のある味わいと想像力豊かな香りが持ち味になります。木樽の熟成がピークに達するまでには数年かかります。
1つずつ個性の違う樽を見極め、ブレンドして1本に仕上げるという作り方です。すぐに出荷できる商品とは、時間の使い方が違います。
特徴3:地元の大学や素材と組む
2026年8月には、東京工科大学と組んだ「染八(そめはち)エール」を出しました。
同大学応用生物学部の松井徹教授の研究グループが、八王子キャンパスに咲くソメイヨシノの花から醸造用酵母を分離しました。桜から取った酵母を使った醸造・製造・販売をShared Breweryが担っています。
素材でも地元と組みます。青梅市産の米を使ったCold IPAもあります。
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酵母の違いで分かれる3銘柄

銘柄ごとに使う酵母が違います。性格のはっきり分かれる3つを取り上げます。
どれも350ミリリットル缶です。
Thunderhead:4段階でホップを入れるヘイジーペールエール
スタイルはヘイジーペールエールで、アルコール分は5.0%、IBUは30です。
マッシュ、ケトル、ディップ、ドライと4段階に分けてホップを入れます。軽めで飲みやすく、ホップのジュースのような仕上がりです。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★☆☆☆ |
| キレ | ★★★★☆ |
| 苦み | ★★★☆☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★☆☆☆ |
Big Forest Cat:ノルウェーの農家酵母で醸すノルウェジャンIPA
ノルウェーの伝統的なファームハウスエール酵母を使ったIPAで、アルコール分は6.0%、IBUは47です。
森のヌシをイメージした名前のとおり、圧倒されるようなホップの香りが前に出ます。酵母を変えると何が起きるかが、いちばんわかりやすく出る一本です。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★★★★☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★☆☆☆ |
Summit:青梅市産の米とラガー酵母で仕込むコールドIPA
青梅市産の米を使い、ラガー酵母で仕込んだコールドIPAです。アルコール分は6.7%、IBUは50になります。
キレのある飲み口に、ドライホップによる柑橘の香りが乗ります。IPAらしい苦みも残り、全体として釣り合いが取れています。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★★★★ |
| 苦み | ★★★★☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★☆☆☆ |
季節や企画で出る銘柄
定番のほかにも、性格の違う銘柄が並びます。
- The Drinking Dead:ウエストコーストIPA。アルコール分7.0%、IBU68。柑橘や松を思わせるホップの香り
- Zesty Hops IPA:インターナショナルビアカップ2026の銅賞
- 染八エール:東京工科大学と組んだ、桜の酵母で仕込む一本
- Wild Capture Yeast Series:野生酵母を捕まえて使うシリーズ
※銘柄は入れ替わります。訪ねた日に何が注がれているかは、店の公式インスタグラムで確かめてください。
インターナショナルビアカップ2026で2銘柄が入賞

2026年10月10日、Shared Breweryは2銘柄の入賞を発表しました。
世界5大ビール品評会のひとつ、インターナショナルビアカップ2026のボトル/缶部門です。
| 銘柄 | 賞 | 大会 |
|---|---|---|
| Thunderhead | 銀賞 | インターナショナルビアカップ2026 |
| Zesty Hops IPA | 銅賞 | インターナショナルビアカップ2026 |
※Shared Breweryが2026年10月10日に発表した内容による
同じ大会では2025年にも銅賞を取っています。2年続けての入賞です。
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Shared Breweryのビールを購入する方法

店に行かなくても、缶で取り寄せられます。
販売しているのは公式のオンラインショップです。
どれも350ミリリットル缶で、要冷蔵です。チルド便で届きます。
銘柄によっては在庫が切れていることもあります。
平山城址公園駅から歩いて10分

工場があるのは八王子市の長沼町です。京王線の平山城址公園駅から歩いて10分ほどの場所になります。
工場にタップルームが併設されていて、出来たてが飲めます。
開くのは金曜と土曜、日曜、そして祝日です。月曜から木曜は休みなので、曜日を決めてから出かけることになります。
冷蔵ショーケースには持ち帰り用の缶と瓶が並びます。グラウラーでの量り売りにも対応しています。
店舗情報
最寄りは平山城址公園駅です。工場とタップルームは同じ場所にあります。
| 店舗名 | SHARED BREWERYタップルーム |
|---|---|
| 所在地 | 東京都八王子市長沼町58-214 |
| 最寄り駅 | 京王線 平山城址公園駅から徒歩10分 |
| 営業時間 | 金曜 17:30〜22:00/土曜・日曜・祝日 14:00〜21:00 |
| 定休日 | 月曜・火曜・水曜・木曜 |
| 持ち帰り | 缶・瓶、グラウラーでの量り売り |
| 運営 | 株式会社シェアードブルワリー |
| 公式サイト | sharedbrewery.com |
※2026年10月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
※2026年10月時点の情報です。営業日や営業時間は変わることがあります。訪問前に公式サイトや店の公式インスタグラムで最新の情報をご確認ください。
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まとめ

Shared Breweryについてまとめます。
- 2016年7月21日設立。日本では家庭での醸造ができないため、合法的に醸造を楽しめる場所として自ら免許を取って始まった
- 発泡酒の製造免許は2017年7月4日、最初のバッチは同じ年の9月上旬
- 2020年に対面のワークショップが開けなくなり、自社ブランド中心のコミュニティづくりへ舵を切った
- 自社のラボで酵母を培養し、多くの菌株をストックしている
- 2021年から野生酵母ブレタノマイセスと木樽のビンテージシリーズ「Brettworks」を手がける
- 東京工科大学と組み、八王子キャンパスの桜から取った酵母で「染八エール」を造った
- インターナショナルビアカップ2026のボトル/缶部門で、Thunderheadが銀賞、Zesty Hops IPAが銅賞
- タップルームは工場併設。金曜から日曜と祝日に開く
家で造れないなら、造れる場所を作ればいい。Shared Breweryは、いまは酵母を自分でそろえるところまで来ています。
法律の制約から出発して、酵母の違いで味を分けるところへ行き着いた形です。
金曜から日曜のどこかで予定を空けて、長沼で降りてみてください。
大好きなビールを、気持ちよく味わいましょう。
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