JR中央線の高架下に、約3坪の醸造所があります。東京都武蔵野市の26Kブルワリーです。

1回に仕込むビールは90リットル。少量しか造れないぶん、銘柄がよく入れ替わります。

始めた理由は、武蔵野市に全国区の名産品が少ないことでした。クラフトビールを市の名物にするのが目的です。

  • なぜ3坪で醸造所を始めたのか
  • 1回90リットルで何ができるのか
  • どんな銘柄があるのか
  • 店はどこにあって、いつ開いているのか

それでは、26Kブルワリーについて詳しく紹介していきます。

26Kブルワリーとは

26Kブルワリーとは
※画像はイメージです

26Kブルワリーは、東京都武蔵野市の境南町にある醸造所です。運営は株式会社スイベルアンドノットで、代表取締役は見木久夫さんになります。

見木さんは神奈川県川崎市の出身で、大手電機メーカーに勤めたあと2010年10月にスイベルアンドノットを興しました。

ビール造りを考え始めたのは2016年ごろです。北区の十条すいけんブルワリーを訪ねたとき、小さな会社がビールを造っていると知ったのがきっかけでした。

いくつかの醸造所を回るうちに、造り方に決まった型がないとわかり、自分なりの形を組み立てています。

発泡酒の製造免許が下りたのは2018年2月2日。最初の銘柄「はつはなL.P.A.」が出たのは同じ月の27日で、武蔵野市で初めての地元産クラフトビールになりました。

醸造所名 26Kブルワリー(ニーロクケーブルワリー)
店舗名 ond(オンド)
運営 株式会社スイベルアンドノット
代表取締役 見木 久夫さん
所在地 東京都武蔵野市境南町3-2-13
製造免許 2018年2月2日(発泡酒)
最初の銘柄の販売 2018年2月27日(はつはなL.P.A.)
醸造所の広さ 約3坪
仕込みの単位 1回90リットル
タップ 常時5種類
電話番号 0422-38-5500
公式サイト 26k-brewery.com

26Kブルワリー 3つの特徴

26Kブルワリー 3つの特徴
※画像はイメージです

武蔵野市で醸造しているのは1軒だけです。わざわざ高架下まで足を運ぶ理由はどこにあるのでしょうか。

広さと、始めた目的と、原料の集め方に、3つの特徴があります。

特徴1:約3坪で1回90リットルしか仕込まない

醸造所の広さは約3坪、畳にすると6畳ほどです。1回に仕込む量は90リットルになります。

大きな醸造所なら1回に1,000リットル以上を仕込むので、けた違いに小さい部類です。

発酵に使うタンクは3基ですが、金属ではありません。プラスチックの袋を使う方式で、島根県の石見麦酒と同じやり方になります。

袋なら設置の場所を取らず、洗う手間も減ります。狭さに合わせた選び方です。

少量しか造れないので、銘柄はよく入れ替わります。常時5種類をタップで出し、別に3種類から5種類以上を控えさせています。

特徴2:市の名産品を作るために始めた

始めた理由は、武蔵野市に全国区の名産品が少ないことでした。クラフトビールを市の名物にする、という目的が先にあります。

最初の銘柄「はつはなL.P.A.」は、武蔵野市で初めての地元産クラフトビールになりました。銘柄名の26Kは、東京駅を起点として26キロメートルの地点にあることから付いています。

場所そのものが名前になっている形です。

特徴3:原料を市内から集める

仕込み水には武蔵野の水を使います。夏には、市内4か所の畑で採れた生ホップを入れます。

銘柄にも地元の素材が入ります。武蔵境で採れたトウガラシを使った「Mr.SAKAI」や、吉祥寺産のはちみつを使ったレモンエールを出してきました。

小さいぶん、少量しかない素材でも1回分の仕込みに足ります。

スポンサーリンク

定番は度数を抑えた4銘柄

定番は度数を抑えた4銘柄
※画像はイメージです

造るのは、クラフトビールを初めて飲む人にも入りやすい軽めの味が中心です。ライトエールとフルーツエールを得意にしています。

銘柄スタイルアルコール分特徴
はつはなL.P.A.ライトペールエール4.0%最初に造った1本
Mr.SAKAIスパイスエール4.0%武蔵境産のトウガラシを使う
スーラちゃんホワイトエール5.0%小麦、オレンジピール、コリアンダーを使う
はつはなコーヒーコーヒーエール5.5%同じ建物の焙煎工房とのコラボ

※公式サイトの商品紹介による

はつはなL.P.A.:ホップの苦みと果実の香りが出る最初の1本

店の最初の銘柄です。アルコール分は4.0%のライトペールエールになります。

さっぱりした飲み口で、ホップの苦みとフルーティーな香りが持ち味です。

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★☆
苦み ★★★☆☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

Mr.SAKAI:武蔵境のトウガラシを使うスパイスエール

アルコール分4.0%のスパイスエールです。武蔵境で採れたトウガラシを使います。

地元の畑で採れた分だけを使うので、少量しか造れない醸造所と相性のよい銘柄になります。

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★☆
苦み ★★★☆☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

スーラちゃん:小麦とオレンジピールのホワイトエール

アルコール分5.0%のホワイトエールです。小麦とオレンジピールとコリアンダーを使います。

ベルギーの白ビールと同じ組み合わせで、飲み進めるほど味が広がる方向にまとめられています。

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★★★☆☆
甘み ★★★☆☆

季節ごとに味を変える「なつIPA」のような銘柄もあります。

※銘柄は入れ替わります。訪ねた日に何が注がれているかは、店に確かめてください。

同じ建物の店と組んで造る

同じ建物の店と組んで造る
※画像はイメージです

26Kブルワリーが入るのは、高架下の複合店ondです。開いたのは2017年6月24日で、醸造所より先にできています。

入っているのは5つです。カフェのpublic counter、タルト専門店のBateau a tartes、惣菜のmarkhor DELI、焙煎工房のCoffee Philosophia、そして26Kブルワリーになります。

客席は5店で共有します。タルトや惣菜を頼んで、ビールと一緒に食べられます。

同じ建物のコーヒー豆でビールを造る

同じ建物に入るCoffee Philosophiaのコーヒー豆を使った「はつはなコーヒー」があります。隣の店の素材が、そのまま原料になる形です。

企業や飲食店から頼まれて造る委託醸造も受けています。1回90リットルという少なさが、小さな依頼を受けやすい形につながっています。

運営するスイベルアンドノットは、地域の活動にも関わっています。武蔵境活性化委員会に入り、朝市「境マルシェ」を開き、学生が編集するフリーペーパー「いいさかい」を出しています。

スポンサーリンク

武蔵境駅のそばの高架下

武蔵境駅のそばの高架下
※画像はイメージです

店があるのは境南町です。JR中央線と西武多摩川線が乗り入れる武蔵境駅のそば、中央線の高架下にあります。

外にはテラス席もあります。

営業は平日が午前9時から午後9時まで、土日祝は午前10時から午後9時までです。朝から開いているので、出かける前にも寄れます。

定休日は水曜です。

1回に90リットルしか造れないため、在庫がないこともあります。目当ての銘柄があるなら、行く前に電話で確かめてください。

店舗情報

最寄りは武蔵境駅です。中央線の高架下にあります。

店舗名 ond(26Kブルワリー併設)
所在地 東京都武蔵野市境南町3-2-13
最寄り駅 JR中央線・西武多摩川線 武蔵境駅
営業時間 平日 9:00〜21:00/土日祝 10:00〜21:00
定休日 水曜
電話番号 0422-38-5500
タップ 常時5種類
同じ建物の店 public counter/Bateau a tartes/markhor DELI/Coffee Philosophia
運営 株式会社スイベルアンドノット
公式サイト 26k-brewery.com

※2026年10月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

※2026年10月時点の情報です。営業日や営業時間、注がれる銘柄は変わることがあります。訪問前に公式サイトや店のSNSで最新の情報をご確認ください。

まとめ

まとめ
※画像はイメージです

26Kブルワリーについてまとめます。

  • 運営は株式会社スイベルアンドノット。代表取締役は見木久夫さん
  • 発泡酒の製造免許は2018年2月2日。武蔵野市で初めてのビール醸造所
  • 最初の銘柄「はつはなL.P.A.」は2018年2月27日から。武蔵野市で初めての地元産クラフトビール
  • 始めた理由は、武蔵野市に全国区の名産品が少ないこと
  • 醸造所の広さは約3坪。1回に仕込むのは90リットル
  • 発酵タンクはプラスチックの袋を使う方式。島根県の石見麦酒と同じやり方
  • 銘柄名の26Kは、東京駅を起点として26キロメートルの地点にあることから
  • 仕込み水は武蔵野の水。夏は市内4か所の畑で採れた生ホップを使う
  • 高架下の複合店ondに入り、客席を5つの店で共有する
  • 同じ建物のCoffee Philosophiaの豆を使った「はつはなコーヒー」がある

醸造所を広くすれば、1回にたくさん造れます。26Kブルワリーは3坪のまま、1回90リットルで続けていました。

少ない仕込みだからこそ、市内の畑のホップや隣の店のコーヒー豆が、そのまま1回分の原料になります。

武蔵境で降りた日に、高架下をのぞいてみてください。

大好きなビールを、気持ちよく味わいましょう。

関連記事

関連記事
※画像はイメージです

武蔵野市のクラフトビールは、こちらの記事にまとめています。

東京都武蔵野市のクラフトビール醸造所特集!中央線の高架下3坪で市の名産品を目指すブルワリーを徹底紹介 東京都武蔵野市にあるクラフトビールの醸造所を紹介します。 武蔵野市に醸造所は1軒あり、武蔵境駅のそば、中央線の高架下に入った複合...

東京23区外のブルワリーを市町村ごとに探すなら、こちらから読んでください。

東京23区外のクラフトビール醸造所完全ガイド!多摩・島しょのブルワリーを市町村別に徹底紹介 東京都の23区外、多摩地域と島しょ部にあるクラフトビールの醸造所を、市町村ごとに紹介します。 23区外には、地元で採れるものを仕...