東京都品川区の中延にある醸造所、イカリ醸造(Ikari Jyouzou)を紹介します。

イカリ醸造は、イギリス出身のガース・ロバーツさんが、自分の英国風パブで出すビールを造るために始めた醸造所です。

イギリスで親しまれてきたスタイルのエールを、東急池上線の荏原中延駅から歩いて30秒の小さな工房で仕込んでいます。

2020年にパブを手放してからは、樽のビールを店頭で量り売りする店になりました。

好きな容器を持ち込めば、造りたてのエールを家に持ち帰れます。

それでは、イカリ醸造のビールと店について、わかりやすく紹介していきます。

この記事は、こんなことを知りたいあなた向けです。

  • イカリ醸造がどんな醸造所なのか
  • どんなブリティッシュエールを造っているのか
  • 量り売りでどう買えるのか
  • いつ行けば開いているのか

読み終えるころには、荏原中延で持ち帰ってみたい1杯が見つかります。

イカリ醸造とは

イカリ醸造とは

イカリ醸造は、東京都品川区中延にある小さなビールの醸造所です。

東急池上線の荏原中延駅から徒歩30秒、飲食店や住宅が並ぶ路地にあります。

運営は、1998年8月に設立された目黒タバーン株式会社です。

代表のガース・ロバーツさんは、同じ年に目黒区で英国風パブの「The Meguro Tavern」を開きました。

会社の沿革によると、中延に醸造所を造ってオリジナルのエールを仕込み始めたのは2013年4月です。

当初はMT Craft Breweryという名前で、パブで出すビールを自分たちで造っていました。

転機は2020年でした。

新型コロナウイルスの影響でパブの売り上げが落ち込み、8月にパブを売却します。翌9月から、中延の醸造所を「イカリ醸造」として、店頭での持ち帰りと飲食店への卸売を本格的に始めました。

イカリ醸造 3つの特徴

イカリ醸造 3つの特徴

イカリ醸造の特徴は3つあります。

イギリスのスタイルへのこだわり、飲食店のための醸造所として始まった成り立ち、そして樽からそのまま売る売り方です。

特徴1:イギリス出身の醸造家がブリティッシュエールを造る

ガース・ロバーツさんが造るのは、イギリスやアイルランド、スコットランドで親しまれてきたスタイルのエールです。

原材料にこだわり、8種類から10種類ほどのエールを造り分けています。

公式サイトには「Life is too short to drink bad ale.」という言葉が掲げられています。

まずいエールを飲むには人生は短すぎる、という意味で、造り手の姿勢がそのまま表れています。

特徴2:パブのための醸造所が街の量り売りの店に変わった

イカリ醸造は、もともと目黒のパブで出すビールのための醸造所でした。

コロナ禍でパブを手放したあと、醸造所を残して、店頭で直接売る形に切り替えています。

2020年11月には、地元の中延を応援する「ナカノブチャレンジャー」を仕込みました。

紅茶や花のような香りのホップを使った、色の濃いペールエールです。

特徴3:樽からそのまま量り売りで売る

ビールは、樽から注いだ造りたてを店頭で売っています。

持ち込んだ容器に量り売りで詰めるほか、カップでも出しているので、仕事帰りや散歩のついでに1杯飲めます。

繰り返し使える持ち帰り用の容器も扱っています。

都内の飲食店には10リットルや20リットルの樽で卸していて、飲食店は予約をすれば中延の醸造所で試飲もできます。

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イカリ醸造のブリティッシュエール

イカリ醸造のブリティッシュエール

イカリ醸造では、定番と季節のエールを入れ替えながら、日替わりで4種類ほどを出しています。

定番と季節の銘柄から、公式サイトで味の説明がある6種類を紹介します。

※味覚表は、公式サイトの味の説明と、それぞれのスタイルの一般的な特徴をもとに付けています。

カスケードIPA:シトラスの香りでキリッとした飲み口の定番

さっぱりとしたシトラスの香りと、キリッとした飲み口が持ち味の定番のIPAです。

見た目はラガーのように澄んでいながら、エールの味わいがある1杯です。

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★☆
苦み ★★★☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★☆☆☆☆

コロンバスIPA:キャラメルのような香りと甘みと苦みのあるイギリス風のIPA

甘みと苦みがあり、キャラメルのような香りがする深い味わいの定番のIPAです。

イギリスでよく飲まれてきたIPAの特徴を感じられます。

項目 評価
コク ★★★★☆
キレ ★★☆☆☆
苦み ★★★★☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★★★☆☆

アイリッシュレッド:麦芽の香りのあとにホップの苦みが続く赤いエール

今はなきキルケニーの後を継ぐようにと造った、定番のアイリッシュレッドです。

はじめに数種類の麦芽の香りが広がり、あとからホップの心地よい苦みが感じられます。

窒素ガスを使うナイトロのサーバーで注ぐと、クリーミーで豊かな口当たりになります。

項目 評価
コク ★★★☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★★☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

スコティッシュブラウンエール:ほのかな燻製の香りのなめらかな甘いエール

2022年10月に造り始めた、スコットランドの甘いブラウンエールです。

ホップを主張させず、数種類の麦芽の味わいを軸にしています。

なめらかで飲みやすく、ほのかに燻製のような香りがあります。

項目 評価
コク ★★★★☆
キレ ★★☆☆☆
苦み ★☆☆☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★★★★☆

ダブルダイヤモンドIPA:1960年代のイギリスで人気だったエールを再現した1杯

1960年代から70年代のイギリスで最も人気を誇ったエールを、イカリ醸造が再現しました。

2023年9月に造り始めた、黄金色のエールです。

リッチで心地よいほろ苦い甘さの香りと、複雑に組み合わせたホップを楽しめます。

項目 評価
コク ★★★☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★★☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★★★☆☆

イカリノアール:見た目より軽い飲み口の、店の名前を冠したポーター

店の名前を冠した季節のポーターです。

色は黒く、麦芽の甘みが特徴ですが、見た目よりも軽い飲み口で、くせが少なくごくごく飲めます。

アルコール度数は6パーセントです。

項目 評価
コク ★★★★☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★★★☆☆

季節の銘柄と2025年の新しい定番

季節の銘柄には、苦みと甘みのつり合いが取れたペールエールのプロパーゴールド、イギリスで最も親しまれているホップを使ったケントゴールデンエール、ドライな麦の味わいのヨークシャーゴールデンエールがあります。

2025年9月からは、イカリベストビターが新しい定番に加わりました。

荏原中延駅から30秒の醸造所を訪ねる

荏原中延駅から30秒の醸造所を訪ねる

イカリ醸造は、荏原中延駅を出て、飲食店や住宅が立ち並ぶ路地を進んだところにあります。

営業は夕方の2時間ほどで、週末は15時から16時ごろに開くこともあります。

火曜日と天気の悪い日は休みです。

その日に開けるかどうかは公式のFacebookとXで毎日知らせているので、訪ねる前に確かめてください。

持ち帰りは容器を持ち込んで量り売りにする

量り売りは、持ち込んだ容器に樽から直接注ぎます。

容器がなくても、カップで1杯から買えます。

店舗情報

店舗名 イカリ醸造(Ikari Jyouzou)
所在地 東京都品川区中延2-8-14
最寄り駅 東急池上線 荏原中延駅から徒歩30秒
営業時間 18:00〜20:00
土曜・日曜は15:00〜16:00ごろから開くことがあります
定休日 火曜日(天気の悪い日も休み)
公式サイト ikari-jyouzou.com

※2026年9月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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まとめ

まとめ

イカリ醸造は、次のような醸造所です。

  • 東急池上線の荏原中延駅から徒歩30秒の小さな醸造所
  • イギリス出身のガース・ロバーツさんが、目黒の英国風パブで出すビールのために始めた
  • 2020年にパブを手放し、店頭での量り売りと飲食店への卸売に切り替えた
  • カスケードIPA、コロンバスIPA、アイリッシュレッドなど、イギリスやアイルランドのスタイルのエールを日替わりで出す
  • 営業は夕方の2時間ほど。火曜日と天気の悪い日は休み

荏原中延で降りたら、容器を持って、造りたてのブリティッシュエールを量ってもらってください。

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