東京都墨田区の吾妻橋にある醸造所、TOKYO隅田川ブルーイングを紹介します。

アサヒグループ本社のとなりで、1995年に東京で初めてクラフトビールを製造・販売した場所です。

アサヒビールの直営で、2017年には「隅田川パブブルワリー」として設備ごと新しくなりました。

ただし、醸造所を併設していたレストランは、2026年3月2日に「BEER DINER SUPER DRY TOKYO」へ改装されました。

いま吾妻橋の店で注いでいるのはアサヒスーパードライとスーパードライ エクストラコールドで、クラフトビールは置いていません。

それでは、TOKYO隅田川ブルーイングのビールと吾妻橋の歩みについてわかりやすく紹介していきます。

この記事は、こんなことを知りたいあなた向けです。

  • TOKYO隅田川ブルーイングがどんな醸造所なのか
  • どんな銘柄を造ってきたのか
  • 東京で最初のクラフトビールがどこで生まれたのか
  • 吾妻橋の店がいまどうなっているのか

読み終えるころには、東京のクラフトビールがどこから始まったのかがわかります。

TOKYO隅田川ブルーイングとは

TOKYO隅田川ブルーイングとは

TOKYO隅田川ブルーイングは、東京都墨田区吾妻橋にある醸造所です。

地下鉄銀座線の浅草駅から徒歩3分、アサヒグループ本社に隣接するアサヒビールアネックスにあります。

アサヒビールの直営で、1995年から直営の飲食店でビールを出してきました。

アサヒビールは、東京で初めて製造・販売されたクラフトビールだと説明しています。

2017年7月21日には、建物ごと「隅田川パブブルワリー」として生まれ変わりました。

同じ年の9月12日からは、ブランド名を「TOKYO隅田川ブルーイング」として東京23区内の飲食店への販売も始まっています。

国税庁の免許の一覧によると、東京隅田川ブルーイング株式会社がビールと発泡酒の免許を持っています。

免許の日付は2017年7月1日で、隅田川パブブルワリーのオープンに合わせた手続きでした。

TOKYO隅田川ブルーイング 3つの特徴

TOKYO隅田川ブルーイング 3つの特徴

TOKYO隅田川ブルーイングの特徴は3つあります。

東京のクラフトビールの起点であること、造り方、そして2か所の醸造拠点です。

特徴1:東京のクラフトビールは吾妻橋から始まった

小さな規模の醸造が認められたのは、1994年の酒税法の改正です。

改正の翌年にあたる1995年に、吾妻橋で東京初のクラフトビールが造られました。

ブランドの看板であるケルシュスタイルは、当時の味の設計をもとに磨き直したビールです。

東京のクラフトビールの出発点が、そのまま定番として残っている形でした。

特徴2:無濾過で仕上げる

銘柄はどれも無濾過で仕上げています。

ろ過で取り除かれてしまう香りや味を残す造り方です。

アサヒビールは、飲み手の声を取り入れながら開発する拠点だと位置づけてきました。

店内限定で仕込むビールもあり、レストランは研究と発信の場を兼ねていました。

特徴3:墨田区と茨城県の2か所で造ってきた

ビールを造ってきたのは、吾妻橋の隅田川パブブルワリーだけではありません。

茨城県守谷市の「茨城マイクロブルワリー」と合わせて、2か所の小規模な醸造所で造ってきました。

缶での販売もありました。

2018年11月6日には、ゴールデンエールとペールエールの350ミリリットル缶が数量限定で売り出されています。

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TOKYO隅田川ブルーイングの銘柄

TOKYO隅田川ブルーイングの銘柄

定番は4種類で、季節限定のビールも加わっていました。

これまでに造ってきた中から6種類を紹介します。

ケルシュスタイル:東京第1号の味の設計をもとにしたフラッグシップ

ブランドの看板にあたるエールです。

アルコール度数は5パーセントです。

東京で最初の地ビールの味の設計をもとに磨き上げた一杯で、上面発酵の華やかさとすっきりした後味を両立させています。

ドイツのケルン地方に伝わるケルシュのスタイルです。

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★★
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

香るヴァイツェン:小麦麦芽のやわらかい口当たりのホワイトビール

小麦の麦芽を使ったホワイトビールです。

アルコール度数は5パーセントです。

やわらかな口当たりと、果実を思わせる香りが特徴です。

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★☆☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★★☆☆

ビタースタウト:ビターホップだけを使った黒ビール

厳選したビターホップを100パーセント使った黒ビールです。

アルコール度数は6.5パーセントです。

深いコクと、上質な苦みが持ち味です。

項目 評価
コク ★★★★★
キレ ★★☆☆☆
苦み ★★★★★
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

吾妻橋ペールエール:カスケードホップで柑橘の香りを付けた琥珀色のエール

アメリカンペールエールをイメージして造ったエールです。

アルコール度数は5.5パーセントです。

アメリカ産のカスケードホップを香り付けに使い、爽やかな柑橘の香りを出しています。

見た目は琥珀色です。

項目 評価
コク ★★★☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★★★☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

ゴールデンエール:缶でも売られた飲みやすい定番

2018年に350ミリリットル缶でも売り出されたエールです。

アルコール度数は5パーセントです。

色が淡く、最初の一杯に選びやすい味わいです。

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★☆
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

琥珀の時間:20年以上続く銘柄を醸造家が仕上げ直したドゥンケル

こだわりの飲食店で20年以上にわたって出されてきた銘柄を、TOKYO隅田川ブルーイングの醸造家が仕上げ直したビールです。

アルコール度数は5パーセントです。

香ばしいコクと香りが持ち味の、ドゥンケルのスタイルです。

項目 評価
コク ★★★★☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
甘み ★★★★☆

吾妻橋の店は2026年3月に変わった

吾妻橋の店は2026年3月に変わった

醸造所を併設していたレストランは、2026年3月2日に姿を変えました。

アサヒビールが、スーパードライのブランドを掲げた常設の店「BEER DINER SUPER DRY TOKYO」として開いたためです。

出す樽生はスーパードライの2種類になった

改装後の店で注いでいる樽生は、アサヒスーパードライとスーパードライ エクストラコールドの2種類です。

冷やし方にこだわった店で、ほかの醸造所のクラフトビールは置いていません。

日本経済新聞は、本社に隣接するクラフトビールの製造・販売をするレストラン兼醸造所を改装した店だと報じています。

アサヒビールの公式サイトにあったブランドのページも、いまは開けなくなっています。

ブランドのビールは東京の飲食店で続く

TOKYO隅田川ブルーイングのビールは、東京23区内の飲食店に樽で卸されてきました。

製造拠点は茨城県守谷市の茨城マイクロブルワリーにもあるため、吾妻橋の店が変わってもブランドがなくなったわけではありません。

飲める店は入れ替わります。

見かけたときに一杯試すのが確実です。

店舗情報

店舗名 BEER DINER SUPER DRY TOKYO(旧・TOKYO隅田川ブルーイング)
所在地 東京都墨田区吾妻橋1-23-36 アサヒビールアネックス2F
最寄り駅 東京メトロ銀座線・東武スカイツリーライン 浅草駅から徒歩3分
都営浅草線 本所吾妻橋駅から徒歩5分
営業時間 11:30〜22:00(L.O. 料理21:30/ドリンク21:45)
定休日 年末年始・設備点検日
注意 2026年3月2日の改装以降、クラフトビールは注いでいません

※2026年9月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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まとめ

まとめ

TOKYO隅田川ブルーイングは、次のような醸造所です。

  • アサヒグループ本社のとなり、吾妻橋のアサヒビールアネックスにある醸造所
  • 1995年に東京で初めてクラフトビールを製造・販売した場所
  • 2017年7月に「隅田川パブブルワリー」として新しくなり、23区内の飲食店への卸も始めた
  • 看板のケルシュスタイルは、東京第1号の味の設計をもとに磨き直した一杯
  • 醸造所を併設したレストランは2026年3月2日に改装され、吾妻橋ではクラフトビールを飲めなくなった

東京のクラフトビールがどこから始まったのかを知ってから、街で見かけた一杯を選んでみてください。

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