東京都墨田区のクラフトビール醸造所特集!東京で最初の一杯が生まれた吾妻橋から両国まで徹底紹介
東京都墨田区にあるクラフトビールの醸造所を、エリア別に紹介します。
東京都墨田区のクラフトビールは、湯上がりに合わせた軽いヴァイツェンから、完熟梅と塩で仕込むゴーゼ、ドイツの定番まで幅があります。
吾妻橋にあるのは、1995年に東京で最初のクラフトビールを造った醸造所です。アサヒビールが隅田川のほとりに小さな醸造所を置き、併設の店で出したのが始まりで、いまも同じ建物で動いています。
両国のビアバーは自分の店で出すために、四つ目通りの銭湯は湯上がりの一杯のために、あとから醸造所をつくりました。
飲めるのは、ケルシュや香るヴァイツェンといったドイツの定番から、完熟梅と塩で仕込むゴーゼ、レモングラスとフェンネルを使う南仏風のセゾン、サウナ帰りに合わせて度数を3.7パーセントに抑えたヴァイツェンまで幅があります。
缶を自動販売機で売る醸造所もあり、朝5時から買えます。
造る理由が違えば、出てくる一杯も飲む場面も変わります。
それでは墨田区にある醸造所やクラフトビールの特徴についてわかりやすく紹介していきます。
この記事は、こんなことを知りたいあなた向けです。
- 墨田区にどんな醸造所があるのか
- それぞれがどんなビールを造っているのか
- どこへ行けば、造りたてを飲めるのか
- 持ち帰りができる店はあるか
読み終えるころには、墨田区で行ってみたいブルワリーと、飲んでみたい一杯が見つかります。
吾妻橋エリアの醸造所

隅田川に架かる吾妻橋のたもと、アサヒグループ本社のとなりに醸造所があります。
TOKYO隅田川ブルーイング:東京で最初のクラフトビールを造った醸造所
TOKYO隅田川ブルーイングは、地下鉄銀座線の浅草駅から徒歩3分、アサヒビールアネックスの2階にあります。
アサヒビールの直営で、1995年に吾妻橋で東京初のクラフトビールを造りました。
小規模な醸造が認められたのは1994年の酒税法改正です。
改正の翌年から造っているので、東京のクラフトビールは吾妻橋から始まったことになります。
2017年7月に「隅田川パブブルワリー」として建物ごと生まれ変わり、ブランド名も「TOKYO隅田川ブルーイング」に変わりました。
外観はビアグラスのように丸みを帯びていて、泡があふれる形の飾りが付いています。
定番は4種類です。
ケルシュスタイル、香るヴァイツェン、吾妻橋ペールエール、ビタースタウトが並び、季節限定のビールも加わります。
併設のレストランで飲めます。
営業は11時30分から22時30分で、休みは年末年始だけです。
押上エリアの醸造所

東京スカイツリーのふもとの押上駅から、歩いて数分の場所に醸造所が並んでいます。
片方はイタリア料理の店、もう片方は銭湯が始めた醸造所です。
Romeo Brewery:ハーブと果実で仕込む10タップのブルーパブ
Romeo Breweryは、押上駅のA3出口から徒歩3分、スカイツリーの真下にあります。
2024年1月に開いた店で、10あるタップはすべて自家醸造です。
店名の「Romeo」は「Room for Emotion」からとっています。
気持ちを取り戻す場所、という意味を込めた名前です。
特徴は、ハーブと果実の使い方です。
レモングラスとオレンジ、フェンネルを合わせた南仏風の「Provence Saison」、完熟梅の甘酸っぱさに塩を効かせた「Ume Gose」、いちごの「Strawberry Cake Sour」が並びます。
苦みを求める人向けの銘柄もあります。
「All You Need is Bitterness」はIBUが74のウエストコーストIPA、「Doskoi IPA」はモルトの重さとホップの香りをぶつけたアメリカンIPAです。
料理はハーブを使ったイタリアンで、パスタやポルケッタが出ます。
営業は平日が17時30分から23時、休日が12時から23時で、月曜と火曜が休みです。
BATHE YOTSUME BREWERY:銭湯が湯上がりのために造る醸造所
BATHE YOTSUME BREWERYは、押上駅のB1出口から徒歩2分、業平にあります。
運営は有限会社金沢浴場で、四つ目通り沿いで「黄金湯」「大黒湯」「さくら湯」という3軒の銭湯を営む会社です。
掲げているのは「湯上がりの最高のひとときを醸造する」という言葉です。
創業から75年を数える銭湯の3代目が、風呂上がりに飲んでもらうビールを自分たちの手で造ろうと考えて、2023年12月に始めました。
定番は3種類です。
サウナ用の白樺の枝葉「ヴィヒタ」を仕込みに入れた「FOREST」、黄金色のペールエール「SUNRISE」、シトラス系のホップを浴びるように使った「SHOWER」が並びます。
「FOREST」のアルコール度数は3.7パーセントです。
サウナの語呂に合わせた数字で、湯上がりでも飲みやすい軽さにしてあります。
店の奥にビアバーとDJブースがあり、ゲストタップも入ります。
瓶は大黒湯とさくら湯でも飲めます。営業は木曜と金曜が18時から22時30分、土曜と日曜が15時から22時30分です。
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横川エリアの醸造所

押上駅と錦糸町駅のあいだ、春日通り沿いの横川に小さな醸造所があります。
ミヤタビール:ビールもシードルもブランデーも造る
ミヤタビールは、押上駅のB1出口から徒歩6分、横川の松井ビル1階にあります。
2014年4月に開いたブルーパブで、正式な醸造所名は宮多麦酒醸造所です。
仕込みは1回100リットルほどの小さなバッチで、ブルワーが一人で回しています。
ドライイーストや麦芽エキスを使わず、生の酵母とオールモルトで仕込みます。
造るのはビールだけではありません。
リンゴのシードルやハードサイダー、果実から蒸留するラキヤというブランデーも手がけています。
ペールエールやゴールデンエールのほか、ふきのとうやコーヒー、しょうがを使った変わり種も仕込んできました。
店の外に置かれた自動販売機では、缶を年中無休で買えます。朝5時から夜23時までです。
ガラス越しに醸造設備を眺めながら飲めます。
料理は出しませんが、おつまみの持ち込みは自由です。店が開くのは金曜と土日祝です。
両国エリアの醸造所

両国には、クラフトビールの聖地と呼ばれるビアバー「麦酒倶楽部ポパイ」があります。
ポパイが自分の店で出すビールを造るために開いた醸造所が、亀沢にあります。
両国麦酒研究所:ビアバーのポパイが自分の店のために造る
両国麦酒研究所は、JR両国駅から歩いて10分ほどの亀沢にあります。
運営は株式会社シンポ企画で、1985年から両国でビアバー「麦酒倶楽部ポパイ」を営んできた会社です。
ポパイは常時70種類以上の樽生を並べる店です。
銘柄ごとにガス圧も温度もグラスも変えて出してきた店が、2020年8月に自分の醸造所を持ちました。
300リットルの発酵タンクが6基あります。
醸造責任者は小林裕貴さんで、東京農業大学で酵母を学び、新潟県南魚沼市のストレンジブリューイングで5年を過ごしてから両国に来ました。
こだわりは酵母と水です。
酵母は使い回さず、仕込みごとに自家培養したものを使います。水は純水装置で硬度をほぼゼロにしてから、ビールのスタイルに合わせてミネラルを足し直します。
造ったビールはポパイで飲めます。
「両国エール」「ゴールデンスランバーペールエール」「ピッグヘッドIPA」「横綱」など、両国らしい名前も並びます。ポパイの営業は火曜から木曜が15時から23時、土曜が14時から、日曜と祝日が13時から22時で、月曜が休みです。
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墨田区のブルワリー巡りのポイント

墨田区の醸造所は、押上駅と両国駅を結ぶ線の上に並んでいます。
開く時間が店ごとに大きく違うので、行く順番で回れる数が変わります。
押上駅の周りなら2軒を続けて回れる
Romeo BreweryとBATHE YOTSUME BREWERYは、どちらも押上駅から徒歩2分から3分です。
BATHEが22時30分で閉まり、Romeoは23時まで開いているので、先にBATHEへ寄る順番が収まります。
昼から飲むなら吾妻橋
TOKYO隅田川ブルーイングは11時30分から開いています。
土曜と日曜なら押上のRomeo Breweryが12時から、麦酒倶楽部ポパイは土曜が14時、日曜と祝日が13時から開きます。浅草から南へ下る一日にできます。
休みの曜日は店ごとに違う
Romeo Breweryは月曜と火曜、麦酒倶楽部ポパイは月曜が休みです。
BATHE YOTSUME BREWERYが開くのは木曜から日曜、ミヤタビールの店が開くのは金曜と土日祝です。TOKYO隅田川ブルーイングは年末年始をのぞいて毎日開いています。
持ち帰るなら横川の自動販売機
ミヤタビールは店の外の自動販売機で缶を売っていて、朝5時から夜23時まで年中無休です。
BATHE YOTSUME BREWERYの瓶は、大黒湯やさくら湯といった系列の銭湯でも扱っています。
まとめ

墨田区で造りたてを飲むなら、次の店です。
- TOKYO隅田川ブルーイングは、1995年に東京で最初のクラフトビールを造った吾妻橋の醸造所。定番はケルシュスタイルなど4種類
- Romeo Breweryは、押上の10タップすべてが自家醸造のブルーパブ。梅やいちご、ハーブを使った銘柄が並ぶ
- BATHE YOTSUME BREWERYは、銭湯の黄金湯が湯上がりのために始めた業平の醸造所。ヴィヒタを使う「FOREST」が看板
- ミヤタビールは、横川で一人で仕込む小さな醸造所。シードルやラキヤも造り、缶は自動販売機で買える
- 両国麦酒研究所は、ビアバーのポパイが自分の店のために開いた亀沢の醸造所。酵母と水にこだわる
東京で最初の一杯が生まれた街から、銭湯やビアバーが始めた醸造所まで、成り立ちがそのまま味に出ます。
行きたいエリアを決めて、できたての一杯に立ち寄ってみてください。
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東京23区のブルワリーは、こちらの記事でエリアごとにまとめています。
東京都全体のクラフトビールは、こちらの記事でまとめています。
