東京都江東区にあるクラフトビールの醸造所を、エリア別に紹介します。

東京都江東区でクラフトビールを造っている醸造所は、どれも2017年以降にできました。

いちばん古いガハハビールが2017年、新しいところは2023年からです。

コーヒーの街として知られる清澄白河に集まり、あとは団地の1階や下町の路面店に入っています。

飲めるのは、アメリカ西海岸のIPAやペールエール、イギリス人が造るエール、隅田川沿いのホテルで仕込むスタウトなどです。

グラウラーを持ち込んで量り売りで持ち帰れる店もあります。

街ごとに、造っているビールも店の形も違います。

それでは江東区にある醸造所やクラフトビールの特徴についてわかりやすく紹介していきます。

この記事は、こんなことを知りたいあなた向けです。

  • 江東区にどんな醸造所があるのか
  • それぞれがどんなビールを造っているのか
  • どこへ行けば、造りたてを飲めるのか
  • 持ち帰りや量り売りで手に入る店はあるか

読み終えるころには、江東区で行ってみたいブルワリーと、飲んでみたい一杯が見つかります。

江東区の醸造所はどれも2017年以降にできた

江東区の醸造所はどれも2017年以降にできた

江東区の醸造所は、どれも開いたばかりです。

ガハハビールが2017年、江戸東京ビールが2018年、Folkways Brewingが2019年、亀戸ビアが2020年に始まりました。BEER VISTA BREWERYと1518が2023年に、DAWN BREWSが2024年に加わりました。

新しい醸造所が集まったきっかけは、清澄白河の変化にあります。

2015年2月、倉庫を改装したブルーボトルコーヒーの日本1号店が清澄白河にできました。もともと焙煎所が多い土地で、以後カフェが次々に開き「コーヒーの街」と呼ばれるようになります。倉庫や町工場の跡に小さな店が入る流れができ、醸造所も入りました。

清澄白河から離れると、醸造所は住宅街のなかに点々と立っています。

南砂は都営住宅の1階、亀戸は蔵前橋通り沿いのビル、住吉は下町の路面店です。倉庫街にまとまって入った清澄白河とは違い、暮らしの場にそのまま混じっています。

清澄白河エリアの醸造所

清澄白河エリアの醸造所

清澄白河は、江東区でいちばん醸造所が集まっている街です。

駅から徒歩8分の範囲に集まり、コーヒーの焙煎所やカフェと同じ通りに並んでいます。

BEER VISTA BREWERY:ホステルを手がける会社が造る常盤のブルワリー

清澄白河駅A1出口から徒歩4分、常盤のトキワハイツ1階にあります。

2023年8月26日に醸造を始めました。

運営は株式会社Backpackers’ Japanです。

蔵前のNui.や馬喰町のCITANといったホステル、ロースタリーカフェ、キャンプフィールドを手がけてきた会社が、ビールにも広げました。

掲げているのは「A Pint of Imagination」という言葉です。

ビールが飲みたくなる場面からレシピを起こす造り方で、スタイルを絞りません。ヘイジーIPAの「TOKIWA HAZE」、ビターの「ITSUMONO」、ラガーの「VISTA LAGER」など、これまでに30種類以上を仕込んでいます。

併設のタップルームで樽生を飲めるほか、瓶を持ち帰ることもできます。

Folkways Brewing:IT企業から転じた醸造家の8タップ

清澄白河駅B2出口から徒歩7分、平野の長谷川ビル1階です。

細長い4階建てのビルの1階で、通りからは見つけにくい構えをしています。

2019年4月2日に酒類等製造免許を取得し、同年6月15日に自家醸造の第1弾「#001」を売り出しました。

銘柄には番号が振られていて、#001はセッションIPA、#002はIPAです。

代表取締役で醸造責任者の古沢大典さんは、IT企業でインフラを15年担当したのちに2015年に退職しました。

醸造設備は1バッチ300リットルで、発酵と熟成を兼ねたタンクを4基置いています。

カウンター席とテーブル1組だけの小さな店です。

フードはコンビーフやミックスナッツなど簡単なおつまみに絞っています。

DAWN BREWS:隅田川沿いのホテルの2階で仕込む

隅田川沿いに建つホテル「LYURO東京清澄 by THE SHARE HOTELS」の2階にあります。

清澄白河駅A3出口から徒歩8分です。

醸造所はカフェレストラン「CLANN BY THE RIVER」の店内にあります。

以前アウグスビールの清洲橋醸造場だったスペースを、設備ごと引き継いで使っています。

2023年7月7日に酒類等製造免許を取得し、自家醸造のビールを売り出したのは2024年1月27日です。

銘柄は「AKEGATA」(セッションヘイジーIPA)と「YOAKEMAE」(スタウト)から始まりました。

夜明けにちなんだ名前が並びます。原料はイギリス産の麦芽と、アメリカ・ニュージーランド・ドイツ産のホップです。

できたてのビールは数量限定で、川を見ながら飲めます。

会計はキャッシュレス決済のみで、現金は使えません。

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住吉エリアの醸造所

住吉エリアの醸造所

住吉駅の周辺には、下町の路面店に入った醸造所が並びます。

どちらも通りに面していて、外から店内の様子が見えます。

江戸東京ビール:ビアジャッジだった店長が造るブルーパブ

住吉駅から徒歩10分、千田にあるブルーパブ「EDO TOKYO BEER ON TAP」で造っています。

2018年3月5日に開き、同年4月28日から自家醸造を始めました。

店長兼ブルワーの高浩嗣さんは北海道小樽市の出身で、ビアジャッジとコーディネーターの資格を持っています。

地ビール協会で2年ほど審査員を務めるうちに、造る側の仕事に興味を持ちました。開業が決まると、銀座のブリューインバー・モンドへ3か月通ってビール造りを学んでいます。

造るのはアイリッシュレッドやアメリカンゴールデンエールです。

非熱処理で無ろ過、酵母が生きたまま入っています。

タップは10本あり、自家醸造のビールと全国のクラフトビールを並べています。

カウンター席からは、小窓越しに醸造設備を眺められます。

1518:住吉駅から徒歩5分、4種類を自分たちで仕込む

東京メトロ住吉駅A1出口から徒歩5分、住吉の路面店です。

2023年6月20日にグランドオープンしました。

店名の「1518」は一期一会と読ませ、憩い(151)の場(8)という読み方も重ねています。

自家醸造は4種類です。

独自のレシピを開発し、原料選びから発酵、衛生管理まで自分たちで手がけています。タップは10本あり、自家醸造のビールと国内外のクラフトビールが並びます。

オープンキッチンの造りで、カウンターとテーブル席から仕込みの様子が見えます。

料理はおでんや焼売、〆の醤油ラーメンまで揃います。

東陽町・南砂エリアの醸造所

東陽町・南砂エリアの醸造所

南砂には、都営住宅の1階で営業する醸造所があります。

1975年に建てられた14階建ての集合住宅で、商店街の一角にあたる場所です。

ガハハビール:団地の1階で12本のタップを注ぐ

南砂二丁目住宅1号棟の1階にあります。

東京メトロ東西線の東陽町駅4番出口から徒歩6分です。

店の奥にある醸造所の名前は「横十間川酒造」といいます。

近くを流れる横十間川からとった名前です。テーブル席からは、ガラス越しに醸造設備を眺められます。

オーナー兼ブルワーの馬場哲生さんは江東区の生まれで、以前は居酒屋の調理師でした。

都内で麦酒工房を展開する麦酒企画で働きながらビール造りを覚え、2014年から2015年にかけては高円寺麦酒工房の店長を務めています。

2017年6月7日にランチ営業だけで先に開き、同年8月23日に酒類等製造免許を取得しました。

9月15日に第1弾のアメリカンウィートを出しています。

定番はアメリカンウィート、ブロンド、ライトアンバーです。

麦芽はイギリス産・カナダ産・ドイツ産で、地元の南砂の水で仕込みます。タップは12本です。

昼はランチ、夜はおつまみという構成です。

自家製ピクルス、おつまみ三点盛、もつ煮、チキン南蛮などが並びます。10時から22時まで開いていて、水曜が休みです。

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亀戸エリアの醸造所

亀戸エリアの醸造所

亀戸天神にほど近い蔵前橋通り沿いに、イギリス人が造る醸造所があります。

銘柄の名前は、どれも亀戸の地名や神社からとられています。

亀戸ビア:イギリス人ブルワーが亀戸の水で仕込むアメリカンエール

亀戸のアルタ藤の花1階にあります。

JR亀戸駅の北口から徒歩13分、錦糸町駅からも歩ける距離です。2020年10月23日に開きました。

ブルワーはイギリス・マンチェスター出身のJohn Hilliard(ジョン・ヒリヤード)さんです。

1987年にロサンゼルスへ渡り、2004年に自宅裏庭のガレージへ20リットルのタンクを据えてホームブリューイングを始めました。会社勤めに区切りをつけ、妻で合同会社JK工房代表の村木敦子さんの故国である日本で醸造所を開いています。

造るのはアメリカ西海岸に影響を受けたビールです。

「Tenjin IPA」はパイナップルや柑橘を思わせるアメリカンIPA、「Cloudy Katori」はジューシーなヘイジーIPA、「Suijin Pale Ale」はホップを控えて麦芽の味を出したアメリカンペールエールです。

名前は亀戸の土地からとっています。天神は亀戸天神、香取は香取神社です。

原料はドイツ産の麦芽とアメリカ産のホップで、仕込み水には亀戸の水を使います。

タップは8本あります。量り売りもしていて、グラウラーを持ち込めば持ち帰れます。

営業は金曜が16時から20時、土日が13時から20時です。

江東区のブルワリー巡りのポイント

江東区のブルワリー巡りのポイント

江東区は、行き先によって過ごし方が変わります。

歩いて回れる街もあれば、開いている曜日が限られる店もあります。

清澄白河なら歩いて3軒回れる

BEER VISTA BREWERYが駅から徒歩4分、Folkways Brewingが徒歩7分、DAWN BREWSが徒歩8分です。

3軒とも清澄白河駅の徒歩圏にあり、コーヒーの焙煎所やカフェも同じエリアに集まっています。

開いている曜日を先に確かめる

亀戸ビアは金土日だけ、Folkways Brewingは月火が休み、江戸東京ビールは日曜と火曜が休みです。

定休日が店ごとに違うので、向かう前に確かめておくと無駄足になりません。

昼から飲むならガハハビール

ガハハビールは10時から22時まで開いていて、ランチも出します。

ほかの店は夕方からの営業が中心なので、昼に飲みたい日は東陽町へ向かうことになります。

持ち帰るなら亀戸とBEER VISTA

亀戸ビアはグラウラーを持ち込めば量り売りで持ち帰れます。

BEER VISTA BREWERYでは瓶を持ち帰れます。造りたてを家で飲みたい日は、2軒のどちらかを選ぶことになります。

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まとめ

まとめ

江東区のクラフトビールは、街の使われ方が変わったところに入り込んで広がりました。

  • BEER VISTA BREWERYは、ホステルを手がけるBackpackers’ Japanが2023年に始めた常盤のブルワリー。瓶の持ち帰りができる
  • Folkways Brewingは、IT企業から転じた古沢大典さんが2019年に開いた8タップの店。銘柄は#001から番号で呼ぶ
  • DAWN BREWSは、隅田川沿いのホテル2階で仕込む。AKEGATA、YOAKEMAEと夜明けにちなんだ名前が並ぶ
  • 江戸東京ビールは、ビアジャッジ資格を持つ高浩嗣さんが2018年から造る非熱処理・無ろ過のビール
  • 1518は、住吉駅から徒歩5分で4種類を自分たちで仕込む。オープンキッチンから仕込みが見える
  • ガハハビールは、1975年建設の都営住宅1階。醸造所の名前は近くを流れる横十間川からとった
  • 亀戸ビアは、イギリス人のジョン・ヒリヤードさんが亀戸の水で仕込む。銘柄名は亀戸天神と香取神社から

清澄白河のカフェ巡りから、団地の商店街まで、同じ区のなかで景色が大きく変わります。

行きたいエリアを決めて、できたての一杯に立ち寄ってみてください。

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