東京都世田谷区のクラフトビール醸造所特集!経堂・下北沢・二子玉川で住宅街のブルワリーを徹底紹介
東京都世田谷区にあるクラフトビールの醸造所を、エリア別に紹介します。
東京都世田谷区のクラフトビールは、ビールを本業にしていなかった人たちが造っています。
後藤醸造は経堂駅前の立ち飲み店が1年後に自分で仕込み始め、CANON BREWINGは下北沢のビストロが手がけ、Logram Brewingはデザイン会社を営む2人が始めました。
仕込む場所も、もとは別のものでした。
廃校になった池尻中学校の職員室、環八沿いの鰻屋。空いた建物を借りて、醸造設備を入れています。
飲めるのは、経堂の名を付けたペールエール、アールグレイで香りをつけたピルスナー、エルダーフラワーを使ったビールなどです。
グラウラーで持ち帰れる店もあります。
来歴も建物も味も、1軒ずつ違います。
それでは世田谷区にある醸造所やクラフトビールの特徴についてわかりやすく紹介していきます。
この記事は、こんなことを知りたいあなた向けです。
- 世田谷区にどんな醸造所があるのか
- それぞれがどんなビールを造っているのか
- どこへ行けば、造りたてを飲めるのか
- 持ち帰りができる店はあるか
読み終えるころには、世田谷区で行ってみたいブルワリーと、飲んでみたい一杯が見つかります。
世田谷区の醸造所はビールを本業にしていなかった人が始めた

世田谷区の醸造所は、始まり方が変わっています。
後藤醸造は立ち飲みのバーが先にでき、自分で仕込み始めたのは1年後です。CANON BREWINGは下北沢のビストロが手がけ、Logram Brewingはデザイン会社を営む2人が始めました。
使っている建物も、もとは別のものでした。
AFTER SCHOOL BREWERYは廃校になった中学校の職員室、ふたこビール瀬田醸造所は環八沿いの鰻屋です。どちらも空いた建物を借りて、醸造設備を入れました。
小さく始められる場所が多いことが背景にあります。
世田谷区は住宅地が広く、まとまった工場用地がありません。かわりに、駅前のビルの1階や商店街の路面店、公共施設の跡地といった小さな区画が空きます。
店の規模も小さめです。
立ち飲み中心の店や、カウンターとテーブル数席という造りが目立ちます。
経堂エリアの醸造所

小田急線の経堂駅の周辺には、醸造所が集まっています。
どちらも駅から歩いてすぐの場所にあります。
後藤醸造:立ち飲みの店が1年後に自分で仕込み始めた
経堂駅から徒歩3分、経堂OKコートの1階にあります。
2016年7月に立ち飲みスタイルの店として開き、自家醸造を始めたのは2017年9月20日です。
自分で仕込むまでは、常陸野ブルーイングラボで合同醸造したビールを出していました。
第1弾はアメリカ産のホップを使った「経堂エール」というペールエールです。
店は正面がスタンディングバー、右側が醸造室という造りです。
ガラス越しに醸造室が見えるカウンターがあり、300リットルのタンクが4基並びます。
タップは5本で、自家醸造を含めて常に4種類が並びます。
「経堂エール」のラベルを貼ったグラウラーで持ち帰ることもできます。
料理はナッツやオリーブ、フライドポテトなどのおつまみに、生ハム盛合せや一口ステーキが加わります。
営業は火曜が15時から21時、水曜から土曜が15時から22時、日曜が13時から21時で、月曜が休みです。いずれもラストオーダーの時刻です。
後藤醸造の銘柄や店の様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
暁ブルワリー Tokyo LAB.:世田谷区で最初のブルワリーは土日だけ開く
暁ブルワリー Tokyo LAB.は、経堂駅の北口から徒歩3分、ハイツMの1階にあります。
2016年9月21日に発泡酒の免許を取った、世田谷区で最初のブルワリーです。運営は株式会社太極舎で、2020年には岩手県八幡平市にも醸造場を開きました。
2022年12月には、ビールの分野で日本初となる有機JAS認証を取りました。
ドイツ産の有機モルトと、八幡平の湧水「金沢清水」を使ったビールを造っています。
経堂のラボが開くのは土曜と日曜だけです。
タップは1本で、注がれるのは毎週ちがう新作です。缶の持ち帰りもできます。開ける日と時間は週によって変わるため、向かう前に公式インスタグラムの告知を確かめてください。
暁ブルワリーの銘柄や店の様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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下北沢・池尻エリアの醸造所

下北沢から池尻大橋にかけては、2023年以降にできた新しい醸造所が並びます。
どちらも飲食店や施設の一部として始まりました。
CANON BREWING:下北沢のビストロが料理に合わせて設計するビール
世田谷区代沢のBelofiore1階、小田急線・京王井の頭線の下北沢駅から徒歩12分にあります。
下北沢のビストロ「EUREKA」を営む渡部巧さんが手がけ、2023年10月27日に醸造を始めました。
掲げているのは「料理に寄り添うビール」という考え方です。
苦味や酸味を強く出さず、食事と合わせたときに邪魔をしない味を狙っています。
銘柄はピルスナー、ホワイトエール、アンバーエール、スタウト、セゾンなどです。
アールグレイで香りをつけたピルスナー「EARL GREY」や、ぶどうを使ったヴァイツェンもあります。
原料はイギリス産の麦芽で、仕込み水には代沢の水を使います。
山梨県北杜市ではホップを自家栽培していて、収穫期の夏には採れたてのホップを使ったビールを仕込みます。
営業は水曜から金曜が17時から23時、土曜が14時から23時、日曜が14時から21時で、月曜と火曜が休みです。
CANON BREWINGの銘柄や店の様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
AFTER SCHOOL BREWERY:廃校になった中学校の職員室で仕込む
AFTER SCHOOL BREWERYは、東急田園都市線の池尻大橋駅から徒歩10分、複合施設「HOME/WORK VILLAGE」の1階にあります。
世田谷区立池尻中学校の跡地を使った施設で、醸造所は職員室だった部屋に入っています。
タップルームが開いたのは2025年9月26日、運営は三宿ビール合同会社です。発泡酒の製造免許が下りたのは2026年1月1日でした。
掲げるテーマは「大人の放課後活動」で、ビールを飲む場所というより人が集まる場所を目指しています。
銘柄の名前は、どれも学校生活から取っています。
番長、ガリ勉、3年A組風紀委員、初恋、遠足、交換日記。度数8.5パーセントのインペリアルIPAが番長、きれいに切れるケルシュがガリ勉と、名前と中身も結んであります。
タップには、全国にある廃校を使ったブルワリーのビールも並びます。
自分たちのビールとあわせて10種類をつなぎます。元の校庭はそのままテラス席で、校庭や体育館を使ったイベントも開かれます。
営業は平日が14時から22時、土日祝が12時から22時で、火曜が休みです。
土日祝でも、翌日が平日の場合は21時までになります。
AFTER SCHOOL BREWERYの銘柄や店の様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
二子玉川・瀬田エリアの醸造所

二子玉川と瀬田には、同じ造り手の醸造所が2か所あります。
「二子玉川名物を作れないか」という発想から2015年に生まれた、ふたこビールです。
ふたこビール醸造所:委託から始めて自家醸造にたどり着いた
ふたこビール醸造所は、二子玉川駅のすぐ近く、柳小路南角の2階にあります。
店が開いたのは2018年11月30日で、発泡酒の製造免許が下りたのは2019年8月8日です。運営は株式会社ふたこ麦麦公社、代表は市原尚子さんです。
定番はフタコエール、フタコラガー、ハナミズキホワイト、フタコIPA、フタコブラックの5種類です。
看板のフタコエールは世田谷みやげに選ばれています。150リットルの仕込み釜で、世田谷産の果実を使ったシーズナルやりんごのサイダーも造ります。
営業は11時30分から22時までで、第4火曜が休みです。
駅前で買い物をした帰りにも寄れる時間帯です。
ふたこビール瀬田醸造所&Unagiya Taproom:鰻屋を改装した2つ目の醸造所
ふたこビール瀬田醸造所&Unagiya Taproomは、東急田園都市線の用賀駅から徒歩10分にあります。
醸造の規模を広げるために2021年10月30日から仕込みを始めた、2つ目の醸造所です。
建物はもとの鰻屋です。
タップルームの名前が「Unagiya Taproom」なのは、そのままの由来です。環八沿いの和風の建物で、外からはブルーパブと気づきにくい構えをしています。
500リットルの設備で、定番とシーズナルの量産を担います。
企業や団体から頼まれたビールを造る委託醸造と、自分だけのビールを仕込める手造り醸造体験も受け付けています。
営業は水曜から金曜が11時から18時、土日祝が14時から20時で、月曜と火曜が休みです。
ふたこビールの銘柄や2つの醸造所は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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深沢エリアの醸造所

深沢は、東急大井町線と田園都市線に挟まれた住宅街です。
駅からは少し歩く場所に、2025年にできたばかりの小さな醸造所があります。
Logram Brewing:デザイン会社の2人が始めたコーヒー焙煎機つきの醸造所
東急大井町線の等々力駅から徒歩18分、深沢の住宅街にあります。発泡酒の製造免許が下りたのは2024年12月5日で、仕込みを始めたのは2025年です。
岩城洋平さんと阿南圭悟さんという、それぞれデザイン会社を営む2人が立ち上げました。
設備には日本で初めて導入されたSpike Brewingの仕込み釜を使っています。
店にはコーヒーの焙煎機も置いてあり、ビールとコーヒーの両方を扱います。
銘柄は「Elderflower」「Knight」「Un」「Ajak」「Blueberry」「High Income」などです。
エルダーフラワーやブルーベリーを使ったものもあり、名前の付け方にも造り手の色が出ています。
ガラス張りのタップルームには「CELab」という名前が付いています。8種類のタップに、自社のビールと日本各地の醸造所から選んだビールが並びます。
タコスなどの料理も出します。2026年8月からは外部への卸売りも始めました。
Logram Brewingの銘柄や店の様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
世田谷区のブルワリー巡りのポイント

世田谷区は、行き先によって過ごし方が変わります。
立ち飲みで一杯だけの店もあれば、腰を据えて食事と合わせる店もあります。
経堂なら駅を出て2軒
後藤醸造は経堂駅から徒歩3分、暁ブルワリーの経堂のラボも北口から徒歩3分です。
小田急線で新宿から15分ほどなので、思い立って向かえる距離にあります。
開いている曜日を先に確かめる
CANON BREWINGとふたこビール瀬田醸造所は月曜と火曜、後藤醸造は月曜、AFTER SCHOOL BREWERYは火曜が休みです。ふたこビール醸造所は第4火曜だけ休みます。
暁ブルワリーの経堂のラボは土曜と日曜だけです。月曜に回るならふたこビール醸造所、火曜なら後藤醸造かふたこビール醸造所になります。
昼から飲むなら二子玉川か池尻
ふたこビール醸造所は11時30分から、AFTER SCHOOL BREWERYは土日祝が12時から開きます。
CANON BREWINGも土曜と日曜は14時から開きます。
持ち帰りたいなら経堂を選ぶ
後藤醸造では「経堂エール」のラベルを貼ったグラウラーで持ち帰れます。
暁ブルワリーの経堂のラボでも缶を買えます。造りたてを家で飲みたい日は、経堂に向かうことになります。
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まとめ

世田谷区のクラフトビールは、造り手の来歴がそのまま店の姿になっています。
- 後藤醸造は、経堂駅前の立ち飲み店が1年後に自分で仕込み始めた。看板は「経堂エール」
- 暁ブルワリー Tokyo LAB.は、2016年に始まった世田谷区で最初のブルワリー。土日だけ開き、タップ1本で毎週ちがう新作を注ぐ
- CANON BREWINGは、下北沢のビストロが料理に合わせて設計するビール。アールグレイのピルスナーがある
- AFTER SCHOOL BREWERYは、廃校になった中学校の職員室が醸造所。銘柄は番長やガリ勉と学校の言葉でそろえる
- ふたこビールは、二子玉川と瀬田に醸造所が2か所。瀬田は元の鰻屋を改装した。住民に苗を配ってホップを育ててもらう
- Logram Brewingは、デザイン会社を営む2人が2025年に始めた深沢の醸造所。コーヒー焙煎機も置く
駅前の立ち飲みから廃校の職員室まで、同じ区のなかで景色が大きく変わります。
行きたいエリアを決めて、できたての一杯に立ち寄ってみてください。
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東京23区のブルワリーは、こちらの記事でエリアごとにまとめています。
東京都全体のクラフトビールは、こちらの記事でまとめています。
