プリンセスエールとタートルエールを徹底紹介!米の親子が出会う山形・庄内町のクラフトビール
2本のビールを1対1でグラスに注ぐと、米の親子が出会います。
山形県庄内町の「プリンセスエール」と「タートルエール」です。
タートルエールに使うのは「亀ノ尾」。
明治30年に庄内町で生まれた米で、コシヒカリや出羽燦々のルーツにあたります。
プリンセスエールに使うのは「つや姫」。
亀ノ尾の遺伝子を引き継いで、約10年をかけて2010年10月にデビューした米です。
ご先祖と子孫を同じグラスで合わせる。
企画した酒販店は、1対1で合わせる飲み方を「究極の縁結びビール」と呼んでいます。
この記事は次のことを知りたいあなたに向けて書きました。
- プリンセスエールとタートルエールはどこの誰が造っているのか
- 2本はどんな味なのか
- なぜ「縁結び」なのか
- どこで飲めて、どこで買えるのか
読み終えるころには、2本のビールの成り立ちと味、そして味わえる場所がわかります。
目次
プリンセスエール・タートルエールとは

企画したのは、山形県東田川郡庄内町の酒販店「山形の地酒うめかわ」です。
運営は株式会社梅川。
米どころ山形の米を使った本当に美味しいビールを届けたい、という思いから始まりました。
構想に5年をかけて、2本のオリジナルビールが生まれています。
醸造所は自前で持っていません。
製造を委託しているのは、新潟県新潟市の新潟麦酒です。
日本で初めて瓶内二次発酵を取り入れたブルワリーで、技術力を見込んで製造を託しています。
銘柄名は使う米から取りました。
つや姫のプリンセスエール、亀ノ尾のタートルエール。
「エール」は上面発酵を指すと同時に、米の生産者へエールを贈る、という意味も重ねています。
生産は毎月およそ600本。品切れすることもある規模です。
| ブランド | プリンセスエール/タートルエール |
|---|---|
| 企画・販売 | 株式会社梅川(山形の地酒うめかわ) |
| 所在地 | 山形県東田川郡庄内町余目字三人谷地4番地 |
| 製造 | 新潟麦酒株式会社(新潟県新潟市) |
| 容量 | いずれも310ml |
| アルコール分 | いずれも4.5% |
| 公式サイト | yamagatabeer.com |
プリンセスエールとタートルエールを支える3つの背景

ビールに使う米には、庄内町の稲作の歴史がそのまま入っています。
造り方にも、委託先を選んだ理由があります。
3つに分けて紹介します。
背景1:3本の稲穂から生まれた亀ノ尾
明治26年、山形の稲作は不良でした。
庄内町清川地区の熊谷神社にお参りに行った阿部亀治さんは、冷害で倒れた田のなかに3本の元気な稲穂を見つけます。
3本の稲穂を譲り受け、研究を重ねること4年。
明治30年に新しい品種「亀ノ尾」が誕生しました。
当時、亀治さんは26歳でした。
亀ノ尾はのちに、コシヒカリや出羽燦々といった品種のルーツになります。
背景2:亀ノ尾の遺伝子を継ぐつや姫
つや姫は、亀ノ尾の遺伝子を引き継いだ米です。
約10年の歳月をかけて開発され、2010年10月にデビューしました。
旨味成分であるグルタミン酸とアスパラギン酸の含有量が非常に多く、コシヒカリより高い評価を得ています。
栽培は有機栽培米や特別栽培米などの基準に限定されています。
庄内町にとって、亀ノ尾とつや姫は100年以上の時間を挟んだ親子です。
背景3:日本で最初に瓶内二次発酵を採り入れたブルワリー
製造を委託している新潟麦酒は、日本で初めて瓶内二次発酵を取り入れたブルワリーです。
ビールを瓶に詰めたあと、酵母の力で時間をかけて発酵させる伝統製法になります。
人工的に炭酸ガスを加えないので、自然に生まれたガスが液体に溶け込みます。
グラスに注いだときの泡がもっちりとクリーミーになり、口当たりがなめらかになります。
瓶の底には酵母が沈んで濁ることがあります。
品質の問題ではなく、瓶内二次発酵の証拠です。
米の良さを最大限に引き出すために、瓶内二次発酵が選ばれました。
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プリンセスエールとタートルエール 2種類の味わい

銘柄は2種類です。
どちらも310ml、アルコール分4.5%。米は焙煎してから発酵時に加えます。
2本ともエールタイプです。
エールは20度から25度あたりの高い温度で発酵させる造りで、国産ビールの多くが使う下面発酵は10度前後。
高い温度で発酵させるぶん、フルーティーでコクのある味わいになります。
プリンセスエール:つや姫の甘みがホップの苦味を包む
庄内町が誇るブランド米、つや姫を使ったエールです。
米本来の甘みと旨味を引き出すため、あえて焙煎してから発酵時に加えています。
ホップの心地よい苦味を、つや姫の甘みがふわりと包みます。
香ばしさと華やかさが同居する味わいです。
フルーティーで、ほんのり漂う米の香りと甘みが苦味を中和します。
ビールの苦味が得意でない人でも入りやすい一本です。
もうひとつ、味を安定させる工夫があります。
最高の状態に達したタイミングで加熱処理を施し、米の風味を瓶に閉じ込めています。
いつ買っても同じ味に届く造りです。
| ビアスタイル | エール |
|---|---|
| アルコール分 | 4.5% |
| 原料 | 麦芽・米(つや姫)・ホップ |
| 容量 | 310ml |
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★★☆☆☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★★★☆ |
タートルエール:亀ノ尾の旨味が効いたライトな黒ビール
庄内町生まれの亀ノ尾を使った、ライトな黒ビールです。
焙煎麦芽の香ばしさのなかに、米由来の力強いコクと旨味が調和します。
黒ビールでありながら重すぎません。
すっきりとした飲み心地の奥に日本酒に通じるふくよかさがあり、後味は潔く切れます。
刺身や焼き鳥など、和食のつまみと合わせやすい一本です。
| ビアスタイル | 黒ビール(エール) |
|---|---|
| アルコール分 | 4.5% |
| 原料 | 麦芽・米(亀の尾)・ホップ |
| 容量 | 310ml |
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★★☆ |
| キレ | ★★★★☆ |
| 苦み | ★★★☆☆ |
| 酸味 | ★☆☆☆☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
ハーフ&ハーフで親子が出会う

企画元がすすめる飲み方があります。
プリンセスエールとタートルエールを1対1でグラスに合わせる、ハーフ&ハーフです。
つや姫の甘みと、亀ノ尾の香ばしいコク。
2つの米が同じグラスで混ざります。
亀ノ尾はつや姫の大先祖にあたります。
ご先祖と子孫が出会う一杯を、企画元は「究極の縁結びビール」と呼んでいます。
縁結びには、もうひとつ重なりがあります。
亀ノ尾のもとになった3本の稲穂が見つかった清川の熊谷神社は、縁結びの神社です。
米の物語を知ってから飲むと、同じ一杯でも見え方が変わります。
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プリンセスエール・タートルエールが飲める店・買える店

プリンセスエールとタートルエールは、庄内地方の店で味わえます。
公式サイトが取扱店を公開しているので、そのまま紹介します。
樽ではなく瓶で味わえる飲食店・宿
鶴岡市と酒田市の飲食店や宿で提供されています。
- 海辺のお宿 一久旅館(鶴岡市湯野浜)
- スイデンテラス(鶴岡市北京田)
- 庄内ざっこ(鶴岡市本町)
- 芝楽(鶴岡市本町)
- つかさや旅館(鶴岡市湯田川)
- 居酒屋しえん(酒田市本町)
買って帰るなら庄内町と鶴岡市の3店
瓶を持ち帰るなら、次の3店で扱っています。
企画元のうめかわも、そのまま販売店です。
- 山形の地酒うめかわ(庄内町余目字三人谷地4)
- なんでもバザール・あっでば(庄内町余目沢田108-1)
- 庄内観光物産館ふるさと本舗(鶴岡市布目中通80-1)
店舗情報
| 店名 | 山形の地酒うめかわ(株式会社梅川) |
|---|---|
| 所在地 | 〒999-7781 山形県東田川郡庄内町余目字三人谷地4番地 |
| 電話番号 | 0234-42-2466 |
| 定休日 | 第三日曜日・元旦 |
| 公式サイト | yamagatabeer.com |
※2026年9月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
通販は、企画元の公式オンラインショップが窓口になります。
まとめ

プリンセスエールとタートルエールは、山形県庄内町の酒販店が構想5年をかけて生んだクラフトビールです。
タートルエールに入るのは、明治30年に庄内町で生まれた亀ノ尾。
プリンセスエールに入るのは、亀ノ尾の遺伝子を継いで2010年に登場したつや姫。
醸造所は持たず、日本で最初に瓶内二次発酵を採り入れた新潟麦酒に製造を託しています。
もっちりとクリーミーな泡は、瓶内二次発酵から生まれます。
2本を1対1で合わせれば、100年以上を隔てた米の親子が同じグラスで出会います。
庄内へ足を運ぶ機会があれば、鶴岡や酒田の店で試してみてください。
大好きなビールを存分に楽しみましょう。
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