東京都大田区のクラフトビール醸造所特集!矢口渡・池上から羽田空港までのブルワリーを徹底紹介
東京都大田区にあるクラフトビールの醸造所を、エリア別に紹介します。
東京都大田区のクラフトビールには、区内でとれた海苔やホップを使った一杯があります。
また、黒い温泉が湧く土地であることや、町工場が集まる街であることなど、大田区の特徴がビールの銘柄の名前や造り方にあらわれているものもあります。
飲めるビールのスタイルは、ペールエールやヴァイツェンといった定番から、海苔を使ったIPA、黒湯にちなんだポーター、ピッツァに合わせて仕込むビールまでバラエティに富んでいます。
このような特徴がある大田区の醸造所やクラフトビールについてわかりやすく紹介していきます。
この記事は、こんなことを知りたいあなた向けです。
- 大田区にどんな醸造所があるのか
- それぞれがどんなビールを造っているのか
- どこへ行けば、造りたてを飲めるのか
- 持ち帰りができる店はあるか
読み終えるころには、大田区で行ってみたいブルワリーと、飲んでみたい一杯が見つかります。
矢口渡エリアの醸造所

東急多摩川線の矢口渡駅から歩いて数分の住宅街に、性格の違う醸造所が並んでいます。
片方は飲食店のためだけに造る工場、もう片方はピッツェリアの中の醸造所です。
羽田ブルワリー:飲食店のビールを150リットルから請け負う
羽田ブルワリーは、東急多摩川線の矢口渡駅から徒歩5分、多摩川のビル1階にあります。
運営は株式会社羽田麦酒で、2014年12月に免許を取って醸造を始めた、大田区で最初のビール工場です。
創立者の鈴木祐一郎さんは、東京農業大学で醸造学を学びました。
卒業後は食品プラントのメーカーに入り、大手の地ビール工場の立ち上げで醸造設備の設計に関わります。設備の設計を知る強みを持って、地元の大田区に自分の醸造所を建てました。
工場はほとんど手作りです。
壁の色塗りから醸造タンク、配管まで自分たちで仕上げました。仕込みの単位は1回150リットルで、330ミリリットルの瓶にすると400本ほどです。
始まりは、飲食店向けのOEMを専門にする受託専業の醸造所でした。
醸造の免許も設備も持たない店が、自分の店の名前でオリジナルビールを出せるように、代わりに仕込みを引き受けます。いまは自社ブランドの羽田ビールも造り、2020年からはクラフトジンにも手を広げました。
定番はペールエール、ヴァイツェン、IPA、ゴールデンエール、ポーター、セッションIPAの6種類です。
ポーターは隠し味に黒蜜を使い、セッションIPAにはニュージーランド産のネルソン・ソーヴィンを効かせています。
矢口渡の工場では、ビールの販売も工場見学も行っていません。
飲みたいときはグループの直営店か、区内の酒店や羽田空港の売り場、オンラインショップを使うことになります。
UCCIARE Brewing:ピッツァ専用のビールを仕込むピッツェリア
UCCIARE Brewingは、矢口渡駅から徒歩数分、東矢口の住宅街にあります。
運営はバッカ株式会社で、品川区の鮫洲にあるピッツェリア「バッカムニカ」の新しい業態として2023年に開きました。
掲げているのは「ピッツァ専用クラフトビールを造る」という一点です。
醸造所の名前はBIRRIFICIO UCCIAREといい、店の名前は相撲の技「うっちゃり」をイタリア語ふうにした造語です。
ピッツァの生地には、生産量の少ない「農林61号」を混ぜた国産小麦を100パーセント使います。
薪窯で焼いたナポリピッツァに合わせて、店の奥で仕込んだビールを出します。
店が開くのは木曜から日曜です。
ランチは金曜・土曜・日曜で、月曜から水曜が休みです。
池上エリアの醸造所

東急池上線の池上駅を出てすぐ、本門寺の参道沿いの交差点の角に、和食の店があります。
店内に醸造所を持つブルーパブです。
RE.beer:区内の町工場が作った設備で仕込む和食のブルーパブ
RE.beerは、東急池上線の池上駅の北口から徒歩2分、池上のビル1階にあります。
運営は株式会社大鵬で、2023年1月に開いた3号店です。醸造所の名前は池上本門寺通り醸造所といいます。
店づくりは、大田区の中だけで組み立てられました。
店舗のデザインは蒲田にある日本工学院専門学校の学生、監修と施工は南雪谷の建設会社、そして醸造設備は区内のいくつもの町工場が手がけています。
テーマは「和」です。
和食に合うビールを店内で仕込み、カウンターの奥には10本のタップが並びます。国内外のゲストビールと、全国の地酒もそろいます。
2023年10月に免許を取り、11月の初仕込みで「黒湯」が仕上がりました。
ほかにも池上麦酒というペールエール、IPAの「夕凪」、ヘイジーIPAの「TRC HAZY」などが並びます。
ランチからディナーまで、11時30分から23時まで通しで営業しています。
定休日はありません。
スポンサーリンク
羽田空港エリアの醸造所

羽田空港に隣接する天空橋の複合施設に、空港にいちばん近い醸造所があります。
旅の行き帰りにそのまま寄れる場所です。
HANEDA SKY BREWING:海苔と黒湯を使う空港にいちばん近い醸造所
HANEDA SKY BREWINGは、京急空港線と東京モノレールの天空橋駅から徒歩1分、羽田イノベーションシティの2階にあります。
運営は株式会社大鵬で、2020年7月に開き、2021年2月から自分たちで仕込み始めました。
始まりは、西蒲田の「羽田バル」という店でした。
区内で造られた地ビールを出すのが売りの店でした。大田区の地ビールという特色に目を留めた羽田イノベーションシティの運営会社から声がかかり、醸造所を併設した店を構えることになりました。
造るビールには、大田区でとれたものが入ります。
大田区の老舗海苔店から仕入れた海苔の切れ端を使ったIPA「天空」、大森の山王でとれたホップで仕込む「大森貝塚ビール」が並びます。大田区に湧く温泉の黒湯の色にちなんだ「黒湯ビール」、風呂上がりに合わせた「銭湯ビール」もあります。
仕込み水には羽田の水を使い、イギリス産の麦芽とオーストラリア・アメリカ・チェコのホップを合わせます。
カウンター席の一部からは、ガラス越しに醸造設備を眺められます。
料理はピッツァやラザニア、キーマカレーなどで、ランチセットもあります。
営業は11時から23時までで、休みはありません。
大田区のブルワリー巡りのポイント

大田区の醸造所は、東急線沿いの矢口渡と池上、そして羽田空港のそばに散らばっています。
座って飲める店と、飲めない工場が混じっているので、行き先を先に決めておくと確実です。
飲めるのは3軒、工場は入れない
羽田ブルワリーの矢口渡の工場では、販売も見学もしていません。
造りたてを店で飲めるのは、UCCIARE Brewing、RE.beer、HANEDA SKY BREWINGです。
いつ行っても開いているのは池上と羽田空港
RE.beerとHANEDA SKY BREWINGは、どちらも定休日がありません。
UCCIARE Brewingは月曜から水曜が休みなので、週の後半に合わせてください。
昼から飲むなら羽田空港か池上
HANEDA SKY BREWINGは11時、RE.beerは11時30分から開きます。
旅の前後に立ち寄るなら天空橋、参道を歩いてから座るなら池上が向いています。
持ち帰るならオンラインショップ
羽田ブルワリーとHANEDA SKY BREWINGは、どちらもオンラインショップを持っています。
羽田ブルワリーのビールは、区内の酒店や羽田空港の売り場でも買えます。
スポンサーリンク
まとめ

大田区で造りたてを飲むなら、次の店です。
- 羽田ブルワリーは、大田区で最初のビール工場。飲食店のオリジナルビールを150リットルから請け負い、自社ブランドの羽田ビールとクラフトジンも造る。工場では飲めない
- UCCIARE Brewingは、矢口渡のピッツェリアに併設した醸造所。国産小麦100パーセントのナポリピッツァに合わせて仕込む
- RE.beerは、池上の和食ブルーパブ。区内の町工場が作った設備で仕込み、10本のタップが並ぶ
- HANEDA SKY BREWINGは、天空橋にある空港にいちばん近い醸造所。大田区の海苔の切れ端や山王のホップ、羽田の水を使う
同じ区のなかでも、飲食店の裏方に徹する工場から、空港の玄関口に立つ店まで役割が分かれています。
行きたいエリアを決めて、できたての一杯に立ち寄ってみてください。
関連記事

東京23区のブルワリーは、こちらの記事でエリアごとにまとめています。
東京都全体のクラフトビールは、こちらの記事でまとめています。
