さかづきBrewingを徹底紹介!北千住の路地裏で空と季節の名前を付けて造るクラフトビール
東京都足立区の北千住にある醸造所、さかづきBrewing(さかづきブルーイング)を紹介します。
北千住駅の西口から歩いて5分の路地裏で、3階建ての建物をまるごと使ってビールを造っています。
造り手は、アサヒビールで醸造と新商品の開発に携わってきた金山尚子さんです。
銘柄に月や雲、雨といった空と季節の言葉を付けているのが特徴です。
それでは、さかづきBrewingのビールと店についてわかりやすく紹介していきます。
この記事は、こんなことを知りたいあなた向けです。
- さかづきBrewingがどんな醸造所なのか
- 定番と季節ごとに、どんなビールを造っているのか
- どこへ行けば造りたてを飲めるのか
- ビールを持ち帰ることはできるのか
読み終えるころには、北千住で飲んでみたい一杯が見つかります。
さかづきBrewingとは

さかづきBrewingは、東京都足立区の千住にある醸造所併設のブリューパブです。
JR常磐線や東京メトロ千代田線などが乗り入れる北千住駅の西口から、徒歩5分にあります。
店を開いたのは2016年3月です。
北千住駅の東口で始まり、2020年8月に今の西口へ移りました。東口の最初の店は、いまも「さかづきLab」として営業しています。
店名の「さかづき」は、「酒好き」と「杯(さかずき)」をかけた名前です。
友だち同士でも恋人同士でも、お客さん同士でも、杯を交わしていい時間を過ごしてほしいという思いが込められています。
さかづきBrewing 3つの特徴

さかづきBrewingの特徴は3つあります。
造り手の経歴、造る設備、そして銘柄の名前の付け方です。
特徴1:アサヒビールで醸造と新商品の開発をしてきた醸造家が造る
代表で醸造責任者の金山尚子さんは、大学院で微生物を研究したあと、アサヒビールに約9年勤めました。
最初の4年はビール工場で醸造の管理を担い、次の5年は研究所でビール類の新商品や醸造技術の開発に携わっています。
2015年1月に会社を辞め、半年かけて物件を探して北千住に決めました。
会社員のころから北千住へ飲みに来ていて、街に愛着があったといいます。
開業のときは資金が限られていたため、ラーメンを茹でるような寸胴を買ってきて醸造の設備を組みました。
特徴2:3階建てをまるごと使い、1回500リットルで仕込む
2020年に移転した一番の理由は、思い描くビールを造れる設備を入れることでした。
東口の店では、1回に仕込める量が200リットル弱で、発酵と熟成に使うタンクは寸胴型の3本でした。
寸胴型のタンクは酵母を抜き取りにくく、意図しない酵母由来の香りが付くことがありました。
香りを防ぐために、熟成の期間を短くせざるを得ないこともあったといいます。
西口の店では、1回の仕込み量を500リットルに増やしました。
発酵タンクは6本、熟成タンクは2本で、発酵タンクは円筒円錐型に替えました。
建物は、1階が醸造所と立ち飲みのタップルーム、2階がレストラン、3階が事務所と麦芽の倉庫です。
仕込み水には地元の北千住の水を使います。麦芽はイギリス、ドイツ、カナダ産、ホップはアメリカ、チェコ、イギリス、ドイツ、ニュージーランド産を合わせます。
特徴3:銘柄に月や雲、季節の言葉を付ける
さかづきBrewingの銘柄には、「風月ペールエール」「夜半の月」「空行く雲」「夏の通り雨」「遠い日の花火」といった、空や季節の言葉が並びます。
金山さんが名前を付けるときの手がかりは、大きく3つです。
飲んでほしい飲み方、飲んだときの印象、そして使った材料です。
たとえば「居待月」は、夜が更けるのを待って昇る月のように、ゆったり飲んでほしいという思いから付けました。
グレープフルーツを使ったIPAは、グレープフルーツを満月に見立てて「フルムーンIPA」と名付けています。
名前に凝るのは、クラフトビールになじみのない人にも親しんでもらいたいからです。
金山さんは、ビールが苦手な人でもクラフトビールなら苦手意識をなくせるかもしれない、と話しています。
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定番と季節のビール

店に並ぶビールは、常時10種類以上です。
定番の銘柄に加えて、産地から届く果物などを使った季節のビールが入れ替わります。
定番の2種類と、季節ごとに仕込まれる4種類を紹介します。
風月ペールエール:パンやビスケットのような麦の香りがあるイングリッシュペールエール
さかづきBrewingの2つのフラッグシップのひとつで、イギリスのスタイルのペールエールです。
麦芽によるパンやビスケットのような香りがあり、コクがありながらも飲み口はすっきりしています。アルコール度数は4パーセントです。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★★★☆☆ |
| 酸味 | ★☆☆☆☆ |
| 甘み | ★★☆☆☆ |
月の杯ヴァイツェン:甘いバナナの香りのあとにクローブが香る小麦のビール
風月ペールエールと並ぶもうひとつのフラッグシップで、ドイツ南部で生まれた小麦のビールです。
甘いバナナの香りがふんわりと立ち、あとから奥行きのあるクローブの香りが続きます。苦みは控えめで、アルコール度数は6パーセントです。
名前は、店名にも入っている「杯(さかずき)」と「月(つき)」をかけ合わせています。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★☆☆☆ |
| 苦み | ★☆☆☆☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
after the rain:土佐文旦の鮮烈な香りと皮のほろ苦さがあるIPA
毎年恒例の、高知県の土佐文旦を使ったビールです。
2026年はIPAに仕上げ、農家から直送された旬の文旦の香りと、皮のほろ苦さを生かしました。アルコール度数は7.8パーセントです。
しっかりしたボディの中に、果汁のようなジューシーさが広がります。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★★☆ |
| キレ | ★★★☆☆ |
| 苦み | ★★★★☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★☆☆☆ |
夏の記憶:白桃の甘みにローズマリーの爽やかさを重ねたエール
夏の終わりに毎年登場する、白桃のエールです。
2026年は日川白鳳という品種の白桃にローズマリーを組み合わせ、桃のジューシーな甘みに爽やかさを加えました。アルコール度数は6.6パーセントです。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★☆☆ |
| キレ | ★★☆☆☆ |
| 苦み | ★☆☆☆☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★★★☆ |
雨夜の月:ピート麦芽の香りと濃い麦の甘みがあるスコティッシュエール
2025年の秋に造った、スコットランドのスタイルのエールです。
カラメル麦芽と焙煎した麦芽に、ピート麦芽をほんの少し加えて、奥行きのある香ばしさを出しています。アルコール度数は5.5パーセントです。
麦の香りに続いて、濃厚な甘みが広がります。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★★★☆ |
| キレ | ★★☆☆☆ |
| 苦み | ★★☆☆☆ |
| 酸味 | ★☆☆☆☆ |
| 甘み | ★★★★☆ |
たまゆら:高知県産の柚子の香りを重ねたピルスナー
毎年造っている柚子のビールで、2025年はピルスナーに仕上げました。
高知県の樹齢40年を超える柚子畑で、黄色く色づくまで育った柚子を、収穫したその日に直送してもらっています。アルコール度数は6.5パーセントです。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| コク | ★★☆☆☆ |
| キレ | ★★★★☆ |
| 苦み | ★★☆☆☆ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ |
| 甘み | ★★☆☆☆ |
北千住駅西口の店で造りたてを飲む

さかづきBrewingのビールは、醸造所のある北千住駅西口の店で飲めます。
1階は立ち飲みのタップルーム、2階は座って料理と合わせるレストランです。
1階は立ち飲みのタップルームと量り売りのコーナー
1階には、醸造所と立ち飲みのタップルームがあります。
奥には量り売りのコーナーがあり、グラウラーやペットボトルに好きなビールを入れて持ち帰れます。
2階は炭火焼を中心にしたレストラン
2階は、カウンター10席を含む40席のレストランです。
料理は炭火焼が中心で、季節ごとの旬の食材を使った本日のおすすめも並びます。
ひとりで訪れた人向けに、ビール1杯と前菜の盛り合わせ、炭火焼などから選べるメインの3点が付く「ほろ酔いセット」があります。
利用は1グループ8名までです。
店舗情報
| 店舗名 | さかづきBrewing |
|---|---|
| 所在地 | 東京都足立区千住1-20-11 |
| 最寄り駅 | JR常磐線・東京メトロ千代田線ほか 北千住駅西口から徒歩5分 |
| 営業時間 | 水曜〜金曜 16:00〜22:30(料理L.O. 21:30/ドリンクL.O. 22:00) 土曜・祝日 13:00〜22:30(料理L.O. 21:30/ドリンクL.O. 22:00) 日曜 13:00〜21:30(料理L.O. 20:30/ドリンクL.O. 21:00) |
| 定休日 | 月曜・火曜 |
| 電話番号 | 03-5284-7676 |
| 駐車場 | なし |
| 公式インスタグラム | instagram.com/sakadukibrewing |
※2026年9月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
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旧店舗のさかづきLabでは日本酒と小皿料理も楽しめる

北千住駅の東口にある最初の店は、2020年の移転のあとも「さかづきLab」として営業しています。
西口の店からは歩いて10分ほどです。
移転のときには、Labに100リットルほどの醸造設備を入れ、少しずつ多くの種類のビールを試す場にする計画が語られていました。
店内には醸造タンクがあり、Lab限定のビールも出しています。
自家醸造のビールに日本酒と和風の小皿を合わせる
Labでは、ビールの特徴に合わせて注ぎ方を変えて出しています。
自家醸造のビールのほかに、店長が選んだ季節の日本酒もそろいます。
料理は、旬の食材を使った和風の小皿が中心です。
締めのカレーやラーメンもあり、メニューは日によって変わります。
店舗情報
| 店舗名 | さかづきLab |
|---|---|
| 所在地 | 東京都足立区千住旭町11-10 コルディアーレ1F |
| 最寄り駅 | JR常磐線 北千住駅東口から徒歩4分 |
| 営業時間 | 水曜〜金曜 17:00〜22:30(料理L.O. 21:30/ドリンクL.O. 22:00) 土曜・日曜 13:00〜22:30(料理L.O. 21:30/ドリンクL.O. 22:00) |
| 定休日 | 月曜・火曜(祝日も休み) |
| 電話番号 | 03-5284-9432 |
| 駐車場 | なし |
| 公式インスタグラム | instagram.com/sakadukilab |
※2026年9月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
まとめ

さかづきBrewingは、次のような醸造所です。
- 北千住駅西口から徒歩5分の、醸造所併設のブリューパブ。2016年3月に東口で開き、2020年8月に西口へ移った
- アサヒビールで醸造と新商品の開発に携わった金山尚子さんが造る
- 1回500リットルの設備で仕込み、1階が醸造所とタップルーム、2階がレストラン
- 銘柄には月や雲、雨など空と季節の言葉が付く。土佐文旦や白桃、柚子を使った季節のビールが毎年登場する
- 1階の量り売りで持ち帰れる。東口の旧店舗さかづきLabでは、日本酒や和風の小皿とも合わせられる
北千住に出かけたら、季節の言葉が付いた一杯を探してみてください。
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