秋田県横手市は、ホップの一大産地です。

大雄地区で栽培が始まったのは1971年。

最盛期には133戸の農家が62ヘクタールで育てていました。

2007年度から2010年度までは4年連続、2017年度にもホップの生産量で日本一になっています。

ところが現在、栽培しているのは20戸16ヘクタールまで減りました。

横手に2024年、市内で初めてのクラフトビール醸造所が生まれました。

sunao brewery(スナオブルワリー)です。

横手のホップを使い、産地そのものを残そうとしています。

「どんなビールを造っているの?」

「横手のどこにあるの?」

「どこで買えるの?」

この記事では、sunao breweryの成り立ちから銘柄、タップルームの情報、購入方法までを紹介します。

読み終えるころには、横手へ足を運ぶ理由が1つ増えているはずです。

sunao breweryとは

sunao breweryとは

sunao breweryは、秋田県横手市田中町にあるクラフトビール醸造所です。

横手市では初めての醸造所になります。

JR横手駅から徒歩9分、横手市役所とかまくら館からは徒歩2分という場所にあります。

店名の「sunao」には2つの意味があります。

ひとつは、店主である津川渚奈於(つかわ すなお)さんの名前。

もうひとつは、無理をせず素直に生きる、という考え方です。

掲げているのは「自然に優しく、人に優しく、素直に醸すモノとコト」。

豊かな自然と素材に寄り添い、ナチュラルで身体に優しいビールづくりを目指しています。

ブランド名 sunao brewery(スナオブルワリー)
運営 株式会社うるかしこと
店主 津川 渚奈於
所在地 秋田県横手市田中町4-25
最寄り駅 JR横手駅から徒歩9分
タップルーム開業 2024年2月
醸造免許の取得 2024年12月
公式サイト sunaobrewery.com

※2026年9月時点の情報です。

sunao brewery 3つの特徴

sunao brewery 3つの特徴

sunao breweryには、ほかの醸造所と違う進み方があります。

店主の経歴、開業の順序、そして目指すビールです。

特徴1:東京の醸造所で学んだ店主が故郷に戻って始めた

店主の津川渚奈於さんは、横手市で育ちました。

県外の大学へ進学し、東京で会社員として働いたあと、醸造所に勤めてビールづくりを学んでいます。

東京の醸造所で4年間の経験を積み、2023年12月に故郷の横手へ戻りました。

横手市で初めての醸造所を、ひとりで立ち上げています。

設備の輸入から免許の申請まで、すべて自分で対応しました。

特徴2:タップルームを先に開き、あとから醸造所にした

sunao breweryの立ち上げ方は、少し変わっています。

醸造所より先に、タップルームを開いたのです。

2024年2月、施設内の約11坪の飲食スペースでタップルームの営業を始めました。

当時提供していたのは、県外の醸造所に委託して造ったビールと、関東の醸造所の銘柄です。

自家醸造を始めるまで、まずは地元の人にクラフトビールの奥深さを伝えたい、という考えからでした。

横手ではクラフトビールの認知が低く、知ってもらうところからのスタートだったといいます。

そして2024年12月に醸造免許を取得。

300リットルの発酵タンク4基を備え、12月24日に初仕込みを行いました。

タップルーム開業からちょうど1年後の2025年2月3日、自家醸造の銘柄を発売しています。

特徴3:季節ごとに違う一杯を目指す

sunao breweryが目指すのは、大量生産のビールとは逆の方向です。

いつ飲んでも同じ味、ではありません。

地元ホップの個性や、季節の移ろいを感じられる一杯。

大量生産・大量消費の時代から離れて、自分にとって本当に必要なものを見つける喜びを届けたい、という考え方です。

掲げている目標は、秋田県産の原料だけで造るビール。

地元の魅力を一杯のビールに込めたい、という思いが根底にあります。

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横手はホップ生産量日本一になった土地

横手はホップ生産量日本一になった土地

sunao breweryを語るうえで欠かせないのが、横手のホップです。

横手市大雄地区でホップの栽培が始まったのは1971年でした。

最盛期には133戸の農家が、62ヘクタールで育てていました。

2007年度から2010年度までの4年連続、そして2017年度にも、ホップの生産量で日本一になっています。

高品質なホップとして、全国のビールメーカーから評価されてきた産地です。

しかし現在、栽培しているのは20戸、16ヘクタールまで減りました。

農家の減少と高齢化が進んでいます。

日本全国には800を超えるブルワリーがあるといわれますが、多くは海外産のホップを使っています。

多くのブルワリーが一部でも国産ホップを使うようになれば、横手だけでなく国内のホップ業界とクラフトビール業界に明るい未来がある。

sunao breweryが横手産ホップを使い続けているのは、国産ホップの未来につながると考えているからです。

2025年に実施したクラウドファンディングでは、目標の206%にあたる約207万円を142人から集めました。

横手のホップへの期待の大きさが、そのまま数字に表れた形です。

ビールのラインナップ

ビールのラインナップ

sunao breweryの銘柄には、醸造した順に番号が振られています。

季節や仕込みによって内容が入れ替わるのが特徴です。

公式のオンラインショップで扱われている銘柄を紹介します。

  • #18 GEM^2(誕生日ビール第1弾)
  • #19 Hoppy Brithday(誕生日ビール第2弾)
  • #22 逃げ水と雲(低アルコール・夏の定番)
  • #23 こちらYokotePOLICE春日部中央派出所(バーガーに合わせる1本)
  • #25 Mind blowing(珈琲麦酒)
  • #28 花束(低アルコール・ハーブ使用)

自家醸造の第一弾として2025年2月に発売されたのは3銘柄でした。

酸味が特徴の「オン・ユア・マーク」、麦芽の風味を押し出した「レブ・ラガー」。

そして横手産ホップで醸造したビールが横手の日常になるように、という願いを込めたウィートエール「デイリー・ライブス・オブ・ヨコテ」です。

原材料には麦芽とホップのほか、麹を使う銘柄もあります。

低アルコールの銘柄やコーヒーを使った銘柄まで、幅の広さがそのまま番号に表れています。

項目 評価
コク ★★★☆☆
キレ ★★★★☆
苦み ★★★☆☆
酸味 ★★★☆☆
甘み ★★☆☆☆

※銘柄によって味わいは大きく変わります。上の評価は、横手産ホップを使った定番の傾向をまとめたものです。

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タップルームで味わう

タップルームで味わう

もっとも確実に味わえるのは、醸造所に併設されたタップルームです。

約11坪の小さな空間で、カウンター席が並びます。

地元の食材を使った料理と一緒に、できたてのクラフトビールを楽しめます。

店主の津川さんによるビール雑学も、肴のひとつとして案内されています。

横手駅から歩いて行ける距離にあり、横手市役所やかまくら館からは徒歩2分。

横手の雪まつりや観光の帰りに立ち寄れる場所です。

店舗情報

営業は水曜から土曜までで、日曜・月曜・火曜が定休日です。

店舗名 sunao brewery(スナオブルワリー)
所在地 秋田県横手市田中町4-25
最寄り駅 JR横手駅から徒歩9分/横手市役所・かまくら館から徒歩2分
営業時間 水・木・金 18:00〜23:00
土 15:00〜23:00
定休日 日曜・月曜・火曜
運営 株式会社うるかしこと
公式サイト sunaobrewery.com

※2026年9月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

sunao breweryを購入する方法

sunao breweryを購入する方法

sunao breweryが自家醸造を始めたのは2024年12月と、まだ日が浅い醸造所です。

全国から取り寄せるなら、公式のオンラインショップを使うことになります。

350ml缶の6本セットが中心で、銘柄を自分で選べるカスタマイズや、おまかせの定期便も用意されています。

ロゴ入りのグラウラーやスペシャリティコーヒーといったグッズも扱われています。

グラウラーは、ビールを冷たいまま炭酸を保って持ち運べる容器です。

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まとめ

まとめ

sunao breweryは、横手市で初めてのクラフトビール醸造所です。

東京の醸造所で4年間学んだ津川渚奈於さんが、故郷に戻ってひとりで立ち上げました。

タップルームを先に開き、1年かけて自家醸造にたどり着くという進み方をしています。

背景にあるのは、横手のホップです。

1971年に始まり、生産量日本一を5度記録しながら、いまは20戸16ヘクタールまで減った産地。

産地そのものを、ビールを造ることで残そうとしています。

横手を訪れる機会があれば、水曜から土曜のタップルームをのぞいてみてください。

ホップの町で造られた一杯を、産地のなかで味わえます。

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