「ビールという商品になれば、それが勝手にいろんな場所へ旅をして、南会津の名前を広めてくれる」

福島県南会津町でクラフトビールを造る関根健裕さんの言葉です。

関根さんの本業は、町内で3代続く関根木材工業の経営。

一級建築士の資格も持っています。

きっかけは、アメリカを旅した際にブルワリーが「まちの目的地」になっている姿を見たこと。

現地の住民も観光客も楽しくビールを飲み、ブルワリーが地域に溶け込んでいたといいます。

アメリカで見た光景が、会津田島と似ていた。

2017年、製材所の跡地にタップルーム「Beer Fridge」が開きました。

この記事は次のことを知りたいあなたに向けて書きました。

  • 南会津マウンテンブルーイングはどんな醸造所なのか
  • なぜ製材所がビールを造っているのか
  • どんな銘柄があり、名前にどんな由来があるのか
  • タップルームはどんな場所なのか
  • 通販やふるさと納税で手に入るのか

読み終えるころには、南会津マウンテンブルーイングの成り立ちと味、そして味わえる場所がわかります。

南会津マウンテンブルーイングとは

南会津マウンテンブルーイングとは

南会津マウンテンブルーイングは、福島県南会津郡南会津町の会津田島でクラフトビールを造る醸造所です。

運営するのは関根木材工業株式会社。ブランド表記は「MMtB」です。

2017年にマイクロブルワリーとタップルーム「Beer Fridge」を開業し、翌2018年から醸造を始めました。

2024年には会津田島駅のすぐそばに新工場を構え、缶ビールの製造も本格的に始まっています。

掲げているのは、地域の活性化と魅力発信をしながら、旅の目的地となるようなブルワリーになること。

南会津の清らかな水を使い、地域の農産物を取り入れたビールを造っています。

新工場には醸造設備を眺められる直営店があり、缶ビールを買えます。

名称 南会津マウンテンブルーイング(MMtB)
運営 関根木材工業株式会社
所在地 福島県南会津郡南会津町田島元八幡甲314-5
タップルーム開業 2017年
醸造開始 2018年
新工場 2024年
代表 関根 健裕
容量 350ml缶
タップルーム Taproom Beer Fridge(併設)

南会津マウンテンブルーイング 3つの特徴

南会津マウンテンブルーイング 3つの特徴

始まりにも、建物にも、原料にも、南会津ならではの背景があります。

3つの特徴に分けて紹介します。

特徴1:アメリカで見た「まちの目的地」を会津田島につくる

関根健裕さんがビールを造るきっかけは、アメリカを訪れたときの体験でした。

旅先のブルワリーでは、現地の住民も観光客も楽しくビールを飲み、店が地域に溶け込んでいたといいます。

アメリカで見た雰囲気が、田島と似ていた。

田島にも地域に溶け込んだブルワリーを、と新たな産業づくりに動き出します。

関根さんは、当時の思いを次のように語っています。

「ビールという商品になれば、それが勝手にいろんな場所へ旅をして、南会津の名前を広めてくれる。ここを旅の目的地にしたかったんです」

特徴2:一級建築士でもある3代目が自ら設計した工場

関根さんは町内で3代続く関根木材工業の経営者であり、一級建築士でもあります。

2024年に開設した新ビール工場は、関根さん自身が設計しました。

使ったのは南会津産の木材。スギ、カラマツ、ヒノキがふんだんに使われています。

風が心地よく、田島の山を見渡せるテラスもあります。

製材所の跡地が、ビールを造る場所になりました。木材業を営む家だからこそできた建て方です。

特徴3:南会津の農産物と地元の酒米を副原料に使う

副原料に使うのは、目の前の畑で採れたホップ、トマト、ブドウ、梅。

自家栽培のハーブや、南会津産のりんごも入ります。

地元の蔵元「花泉酒造」からは、酒米を削った米粉を譲り受けています。

町内でアロマ商品を製造する「一十八日」のハーブを使った銘柄もあります。

季節の「旬」を副原料にすることで、南会津でしか造れない味を追求しています。

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雪山と南会津の言葉から名づけた定番9種の味わい

雪山と南会津の言葉から名づけた定番9種の味わい

銘柄はいずれも350ml缶。定番は9種類あります。

IPAからセゾン、黒系、ラガー寄りまで、味の振れ幅が大きいのが特徴です。

名前の由来がおもしろいのも、南会津マウンテンブルーイングの持ち味です。

雪山を愛する関根さんらしく、スキーの技やパウダースノーから取った銘柄が並びます。

BOGEN:スキーの技から名づけた看板ビール

南会津マウンテンブルーイングのフラッグシップです。

やさしい柑橘やフローラルの香りに、モルトの味わいが心地よく重なります。

ボーゲンはスキーの技の名前。雪山を愛する関根さんならではの命名です。

ビアスタイル エール
名前の由来 スキーの技「ボーゲン」
容量 350ml缶
区分 定番・看板銘柄

項目 評価
コク ★★★☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★★☆☆

POWPOW:パウダースノーから名づけた一番人気

豪雪地帯である南会津のパウダースノーから取った名前です。

柑橘系の香りと軽やかな飲み口で、何杯でもいけるセッションIPA。

アメリカとニュージーランドのホップを組み合わせています。ゴクゴク系として一番人気の銘柄です。

ビアスタイル セッションIPA
名前の由来 パウダースノー
ホップ アメリカ産・ニュージーランド産
容量 350ml缶

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★☆
苦み ★★★☆☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

HEY YA!:花泉酒造の酒米を削った米粉を使う

地元の蔵元・花泉酒造から譲り受けた、酒米を削った米粉を使ったゴールデンエールです。

シトラスやフローラルのような風味に、クリーンでドライな飲み口。

秋の平野を黄金色に彩る仲間が仲良くビールになった、という由来があります。

ビアスタイル ゴールデンエール
副原料 酒米を削った米粉(花泉酒造)
容量 350ml缶

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★★
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

NDA(んだ):南会津の同調の言葉を名前にした一杯

「んだ。」は、南会津の人ならよく耳にする同調の一言です。

日常に溶け込むような、何気なく飲みたくなる一杯を目指したといいます。

ビアスタイル エール
名前の由来 南会津の方言「んだ。」
容量 350ml缶

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

CHABO:町内のアロマ工房のハーブを使う

町内でアロマ商品を製造する「一十八日」のハーブを使った銘柄です。

地域の作り手同士が手を組んで生まれた一本になります。

ビアスタイル ハーブビール
副原料 ハーブ(一十八日)
容量 350ml缶

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★☆
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★★★☆☆
甘み ★★☆☆☆

MinamiAizu IPA:オレンジやタンジェリンを思わせるフルーツ感

オレンジやタンジェリンを思わせるフルーツ感と、IPAらしい苦みが持ち味です。

町内のヨークベニマルや道の駅にも並びます。

初めてクラフトビールを飲む人にも楽しんでもらえる味わい、という位置づけの銘柄です。

ビアスタイル IPA
容量 350ml缶
取扱い 町内のスーパー・道の駅など

項目 評価
コク ★★★☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★★★☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

MinamiAizu PALE ALE:日常的に飲みたくなるバランス型

派手すぎない柑橘感で、日常的に飲みたくなるバランスのよさが光ります。

MinamiAizu IPAと並んで、町内の店頭に並ぶ銘柄です。

ビアスタイル ペールエール
容量 350ml缶
取扱い 町内のスーパー・道の駅など

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★☆☆
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★☆☆☆

SAISON:米粉を使って軽やかに仕上げる

米粉を使い、軽やかに仕上げたセゾンです。

ベルギー生まれのスタイルに、南会津の素材を掛け合わせています。

ビアスタイル セゾン
副原料 米粉
容量 350ml缶

項目 評価
コク ★★☆☆☆
キレ ★★★★☆
苦み ★★☆☆☆
酸味 ★★★☆☆
甘み ★★☆☆☆

ANNIE:深煎りコーヒーやチョコレートを思わせる黒

深煎りコーヒーやチョコレートを思わせる香りが特徴の黒系ビールです。

定番9種の中で、味の幅をいちばん広げている一本になります。

ビアスタイル 黒系エール
容量 350ml缶

項目 評価
コク ★★★★★
キレ ★★☆☆☆
苦み ★★★★☆
酸味 ★★☆☆☆
甘み ★★★☆☆

定番にはほかにも、ピルスナーモルトとウィート、米ですっきり仕上げたSNOW SURFや、小麦の丸みとサイダーを思わせるGRULEURが並びます。

季節限定や新商品も続々と登場します。

梅のサワー「あんべすっぺ」のように、南会津の果実を使った実験的な一本も生まれています。

会津田島駅から徒歩1分のタップルーム「Beer Fridge」

会津田島駅から徒歩1分のタップルーム「Beer Fridge」

醸造所にはタップルーム「Taproom Beer Fridge」が併設されています。

会津鉄道の会津田島駅から徒歩1分という近さです。

電車の窓からも見える、木のぬくもりあふれる建物。

ふらりと途中下車する人も増えているといいます。

直売所では缶のクラフトビールを購入できます。

タップルームと直売所で営業時間が違うので、訪問前に確認してください。

大人も子どもも気軽に集える場所を作りたい、というのが関根さんの考えです。

店舗情報

店名 Taproom Beer Fridge(南会津マウンテンブルーイング併設)
所在地 福島県南会津郡南会津町田島元八幡甲314-5
最寄り駅 会津鉄道 会津田島駅から徒歩1分
営業時間 タップルーム:18:00〜21:30(木・金)/18:00〜19:00(土)
直売所:9:30〜18:00
定休日 月・火・水・日曜日
電話番号 070-8472-6965
備考 休業日は公式Instagramで告知されます
公式Instagram @minamiaizumountainbrewing

※2026年9月時点の情報です。営業時間や定休日は変わることがあります。訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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南会津マウンテンブルーイングを購入する方法

南会津マウンテンブルーイングを購入する方法

南会津まで足を運べなくても、MMtBのビールは手に入ります。

楽天市場の通常購入と、南会津町のふるさと納税に取扱いがあります。

クラフトビールおまかせ6本

350ml缶が6本届くおまかせセットです。

定番9種の中から選ばれるため、味の振れ幅をまとめて確かめられます。

クラフトビールおまかせ4本

まず少量から試したい場合は、4本のセットもあります。

同じくおまかせで届きます。

ふるさと納税:クラフトビール350ml缶 おすすめ6本セット

南会津町のふるさと納税の返礼品です。

350ml缶が6本届きます。

12本セット、24本セット、2か月・3か月の定期便も用意されています。

ふるさと納税がなぜお得なのかについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

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まとめ

まとめ

南会津マウンテンブルーイングは、福島県南会津町の会津田島でクラフトビールを造る醸造所です。

代表の関根健裕さんは、町内で3代続く関根木材工業の経営者であり一級建築士。

アメリカで見たブルワリーの姿に感銘を受け、2017年にタップルームを開き、2018年から醸造を始めました。

2024年に開設した新工場は関根さん自身の設計。

南会津産のスギ、カラマツ、ヒノキがふんだんに使われ、山を見渡せるテラスもあります。

銘柄名には雪山と南会津の言葉が入ります。

スキーの技から取ったBOGEN、パウダースノーのPOWPOW、方言のNDA。花泉酒造の酒米を削った米粉を使うHEY YA!もあります。

会津田島駅から徒歩1分なので、電車の旅の途中に寄れます。

遠方からなら、楽天市場と南会津町のふるさと納税が窓口になります。

大好きなビールを存分に楽しみましょう。

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